2003年6月21日発売
ギタリストのカリスマのリーダー・バンド作。鬼気迫るような泣きのプレイで圧倒する彼だが、今回は不変的ロックの力作といった感じで、そのあたりに良くも悪くも年相応的ムードが漂う。ただ、熟年層にも対応し得る手堅い内容であることは確か。
北欧メロディアス・ハード・バンドのセカンド。ハロウィンにも共通するジャーマン・メタルに北欧ならではの哀愁のメロディを加味した、日本人好みのサウンドは、今作でますます輝きを増した感じ。若干、ヴォーカルが甘いがそれも御愛嬌として許せる範囲だ。
デンマークのギタリスト、トーベン・エネヴォルセンが率いるプロジェクトのデビュー・アルバム。技巧を駆使したプログレッシヴかつドラマティックなヘヴィ・メタルを奏でている。元ライオンズ・シェアのアンディ・エングベルグの力強い歌唱も説得力を増した。
最近、ちょっとずつそのシーン動向が明らかになってきた北京パンク界。このバンドは97年に結成され、シーンを牽引するのみならず海外でも注目を集める存在。本作からもサウンド・スタイルとしては未完成ではあるが、ありあまるパンク・スピリッツが感じられる。
4人編成のレゲエ系バンドの6曲入りアルバム。レゲエのリズムが軸になっているが、メロディと太鼓には和のにおいがするタイトル曲など不思議な曲が多い。個人的には、ソウル寄りのラヴァーズ・ロック/ダブ風味添えといった趣の英語曲(4)の展開が気に入った。
ギター界のスター、村治佳織の弟で、現在マンハッタン音楽院に在学中の俊英。姉とはまったく違う方向性を持った、男の子っぽい音楽を聴かせてくれるフレッシュな才能だ。まだまだ粗削りだが、それさえ魅力。自然で伸びやかなその音楽性の大いなる成長を願いたい。
チェコ・ヴァイオリン界の大御所スークもリリース当時で73歳。ソロ活動はもうほとんど行なっていなかったようだが、当盤は1999〜2001年にかけて母国のロトス・レーベルに録音した3枚の小品集からの抜粋で、音楽への深い造詣と愛情が上品に滲み出た味わい豊かな小品集だ。
Shihoと横田明紀男によるフライド・プライドの3作目。ロック、ポップス、ジャズ、ファンク、ソウルなどまさに1曲ごとに違うジャンルのカヴァー曲。Shihoのヴォーカルはクセがあってアクワイアード・テイスト。横田のギターは圧巻のテクニック。