音楽むすび | 2003年6月発売

基本的にはドラムンベースとラテン・ポップの融合。しかし、絵に描いたようなミクスチャーではなくあくまでも手作りのオリジナリティが彼ららしくて楽しい。何をやってもヒップホップ、というかそれがヒップホップってもんでしょ? という軽やかさがいい。

“ラテン”だからといって、熱く濃い音楽を野放図にブチまけるのではなく、また去勢されたような音楽をやるのでもない。ギター・ソロで表現できることをさりげなく、そして余裕を持って、しかし音楽のあれこれに鋭敏に反応しながら聴かせる熟練のワザ。

歌手生活35周年を迎えた大川栄策が、恩師・古賀政男の代表的作品を、心を込めて歌い上げた企画盤。不朽の名作「影を慕いて」、大川のオリジナル・ヒット「目ン無い千鳥」ほか全12曲収録。