2003年7月23日発売
paris matchは、女性がヴォーカルの三人組。いずれも、ボサ・ノヴァ風のブラジリアン・テイストをほのかに感じさせるような爽やかな作品。ただ3曲目の「ANGEL」は“Hip-Hop Remix”ということで、いわばジャマイカ風のテイストも加わった感じ。
20世紀の歌姫の中でもっとも強靭な意識で生き抜いた一人として多くの国から支持されたニーナの64〜65年にかけての録音を集大成した追悼アルバム。ライヴでの緊迫感あふれる歌声、淡々と歌うスタジオ録音でのハードな精神と優雅な歌声が共存する。
古今最も人気のあるジャズ・シンガーの一人=オデイの、55年から61年の作品集。緩急つけながら物凄いスウィング感! インプロヴァイズされるスキャットも非常に音楽的で“歌”として存在している。とにかく速いテンポでの世界は、もう独壇場。
ヴァーヴの女性ヴォーカルを集めたこのシリーズにあっても、ブロッサムは個性的だ。知的なルックス、アンニュイでコケティッシュな声、夜の酒場の猥雑感。思うに、ポーター作の(12)で聴ける軽やかで小粋な曲調が彼女にはもっともふさわしい気がする。
彼女を知らない人に、とりあえず聴いてみることを勧める、そのために登場したアルバムと言っていいだろう。歌は素晴らしい。そう素直に思えるはずだ。実に巧みな日本語歌唱に驚くもよし、声という楽器の恩寵に思いを巡らせるもよし、そしてもちろん、感動も。★
フォーク・テイストあふれる楽曲がヒット・チャートを賑わし、フォーク・ギターも売れているという現在のフォーク復権のムーヴメントにぴったりなBOX。時代の名曲ばかりが一堂に会した。
制作・出演
エリック・カンゼル / エルネスト・ローレンス・タイヤー / シンシナティ・ポップス・オーケストラ / ジェームズ・アール・ジョーンズ / スティーヴン・ライネッケ / トム・ウォパット / マリア・マルダー足を失ってもなおかつ、ここで聴かれるような強靭な精神を感じさせるホーンはすでにジャズ・ヴァーカルの最長老とも言っていい存在となった。芯のしっかり通った歌は健在だ。ジャック・ブレル作の(2)では風の中に消えゆく囁きのような歌が心に沁みる!