2004年1月21日発売
ネオ・アコ・チックなイントロで始まる「火星のように 月のように」からスタートする全8曲。ポップでいながらただのノーテンキな明るさやはじけ方では終わらない、サイケで少しひねくれた感じもあり。これぞブリティッシュ・ポップといった作品。★
山田流筝曲の創始者、山田検校による曲で構成。江戸中期の流行り歌を取り入れた「江の島曲」は、貝尽くしによる語呂あそびとなっている歌。ホトトギスの初音を聞くために隅田川を夜を徹して上る「ほととぎす」など、江戸期の洒落た風情を伝える演奏だ。
30弦箏を開発した宮下伸の自作自演集。30弦によって豊かな低域を獲得し、表現力を飛躍的に拡大、同時に新たな奏法の開発につながった。その楽器の魅力をたっぷりと味わえる。
義太夫三味線の美味しいところばかりを聴けるダイジェスト構成。語りの伴奏楽器として機能している太棹三味線だが、音量といい音色といい、表現力は抜群のもの。どこかで聴いているはずの「道行」「野崎」などに、オーケストラとの共演「狐火」なども収録。
男の、男による、男のためのロック・オムニバス第2弾。ただし、本作もジャケットのような世代優先。並べて聴くと、どれもこれも歌詞がカッコよく、何より歌声が個性的で、この世代の人たちが最近のロックを批評するのも肯ける。全体に漂う哀愁が胸に沁みる。
英男女デュオの日本デビュー・アルバム(通算3枚目)。フォーキーで女性が歌っていることもあり、サウンドの方向性は広いが、たとえればエレクトロニクスを多用したヤング・マーブル・ジャイアンツといった演奏だ。ノスタルジックなムードが親しみやすい。
フィンランド出身美形若手(平均年齢20歳)5人組の初アルバム。母国チャートで好成績を残した成果を引っさげての日本デビューだが、その音楽はゴス的な耽美感覚を醸し出すハードな泣きメロ・ロック。決定打には欠けるものの、徹底した叙情へのこだわりが日本でも受けそう。