2004年1月21日発売
前作『イヴォルヴ』(2003年)から一転、今回はエンジニアリングを含め、すべてを彼女ひとりでこなした作品。おまけにライチャス・ベイブも自身のレーベルだ。アタックの強いギターを中心に、デモ・テープ的な“生”感覚に満ちており、ユニークさは相変わらずだ。
78年のレディングでの、パンクスとスキンズの喧嘩に端を発した暴動に対し、涙ながらに歌った(2)をはじめ、シンプルで胸を熱くする名曲ぞろい。現状に複雑な気持ちはあるが、本作収録の楽曲はいまもリアルだ。ソニックマニア出演記念のベスト(実際は、直前キャンセル)。
せつないメロディ・ラインをギター・サウンドでガシガシと展開させる(1)は、個人的にもツボ。そのノスタルジックな空気を派生させたような(3)、また対比をなす(2)と、多彩なアプローチにも耳を奪われる。アルバムでみせる触れ幅に注目したい。★
アメリカン・ハードの大御所、カンサスのベーシスト、ビリー・グリアーによるメロディアス・ハード・プロジェクト第2弾。マイク・スラマーが全面参加し、メロディックかつハイ・クオリティな楽曲を聴かせる。
2004年にデビュー10周年を迎える岩本公水の、「絹の雨」に続くシングル。陽炎のように一途で儚い女心を歌ったもので、デビュー時からの師匠である吉岡治、弦哲也による書き下ろし楽曲だ。
1年をかけ10万枚を超す大ヒットとなった「酒がたり」に続く、三代沙也可のシングル。今回も「酒がたり」路線を踏襲する、歌ってよし、聴いてよしの馴染みやすい楽曲に仕上がっている。
童謡や愛唱歌など、日本人の心を長年にわたって歌い続けてきた芹洋子のシングル。四季それぞれの景色の中を歩くお遍路さんを歌った叙情愛唱歌で、長く歌い継がれそうな楽曲だ。
「風花の宿」に続く、愛本健二の1年ぶり5枚目のシングル。彼のもつ大人な魅力と歌唱力を十二分にアピールする楽曲で、「風花の宿」同様、吉本歌世、大谷明裕が作詞・作曲を担当。
オルケストラ・ド・コントラバスのリーダー&ベース奏者、クリスチャン・ジャンテを中心とするピアノ・トリオによるエレガントなスタンダード集。ピアノのマシアス・ピザロはチリ出身、パリを中心に活動している人。スマートなビル・エヴァンス・トリオといった感じ。
80年代にキングダムとして活動を始め、後にドメインと改名した哀愁メロディアス・ハード・バンドの復活盤。当時のメンバーによるパワフルなメロディック・サウンドはまさに日本人好み。