2004年10月27日発売
2003年に加入した新ベーシストのおかげか、よりシンプルなバンド・サウンドは良い意味で軽やか、肩の力を抜いて聴けるのがいい。とはいえ60'sビート・ロック、サイケ、R&Bなどを飲み込んだ独特のねちっこいグルーヴは変わらず。ベテランはビンビンに生きてます。
ちょっと意表をつく録音をしていて、いま、目の離せないピアニストの一人といえる。今回は「巡礼の年」からの抜粋と平易な「子守歌」という珍しい曲を組み合わせている。総じて叙情的でロマンティックな曲が占めていて、大井の美しいタッチがことのほか光っている。
フランス出身のアノレクシア・ネルヴォサの通算4作目。憎悪を吐き出すようなデス・メタルを基盤に、荘厳なストリングスやコーラスなどを絡めることで、どの曲にも妖しくも危険な世界観が貫かれている。日本盤にはXのカヴァー「I'll Kill You」も収録。
ポルトガルのクラブ系女性シンガー・ソングライター、サイズことシンシア・ザモラノのデビュー作は、ハウス、ブレイクビーツ、ダブを、ブラジルのサンバやMPBと混ぜ込んだオシャレでクールなサウンドが心地よし。ジルベルト・ジルがヴォーカルでゲスト参加。
「手のひらを〜」は小学校唱歌のLeadヴァージョンで、フジテレビ『めざましテレビ』の2004年10月度テーマ・ソング。「Delighted」はテレビ東京系ドラマ『Deep Love〜アユの物語〜』のOPテーマのヒップホップ・ナンバーだ。(3)はスピード感あふれるレゲエ・ポップ。
制作・出演
アイケ・ヴィルム・シュルテ / アルノルト・シェーンベルク / エルンスト・ヘフリガー / ジェイムズ・レヴァイン / デボラ・ヴォイト / ベン・ヘップナー / マシュー・ポレンザーニ / ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団 / ヴァルトラウト・マイヤー2年半ぶりになるオリジナル・アルバム。シンプルで素朴、ストレート。サウンドも歌詞もそれほど小難しいことはなく、素直に聴けるビート・バンド。キーボードに、ソウル・フラワー・ユニオンの奥野真哉が参加している。
デビュー作に続き、小林武史プロデュース。(1)(2)とも浮遊感漂うギター・ロックにUA路線の情熱的な歌唱が乗ることで、現実への不満とそこから抜け出ようとする希望が伝わってくる。(2)の吉田美奈子にも似た透き通る高音にドキリとした。摩訶不思議なPVも収録。