2004年11月24日発売
ザ・グレイト・アメリカン・ソングブック Vol.3ザ・グレイト・アメリカン・ソングブック Vol.3
柳の下に泥鰌が3匹。すっかり味をしめ、スタンダード集もこれで3作目。商売人ロッドの面目躍如です。でも悔しいがこの人、歌は本当に上手くて聴かせどころを心得ているし、選曲の良さも憎い。やっぱりさすがです。ゲストも超豪華、安心して浸ってください。
ラヴリー・デイラヴリー・デイ
白人の中堅ジャズ・テナーの中でいつも趣味の良い歌心を聴かせてくれるアレンが、ピアノで歌うことにかけては右に出る者のいないリヴィング・レジェンドと組んだ。トリックもフェイントもかけないのにひたすら美しく溶け合うジャズの心。ひとつの理想郷だ。
クラシックCDこの一枚?101曲いいとこどりクラシックCDこの一枚?101曲いいとこどり
ヴィヴァルディからバーバーまで、クラシック300年の歴史を70分に101曲を詰め込んだ究極のコンピレーション。1曲平均約42秒で聴きどころを収録。有名作曲家でも5曲までの厳選主義。
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータバッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ
理論的には分かっていても、ヴァイオリン一本でバッハの意図した響きを感じさせる演奏に出会う確率は少ない。しかしギターだとそれが実に明快に聴き取れる。もちろん山下の技術・耳・音楽性あってのことだが。傾聴を誘う落ち着いた表現だ。
トランペット&トロンボーン協奏曲集トランペット&トロンボーン協奏曲集
トロンボーン協奏曲は珍しい上に、それがあのメンコンの協力者として名高いダーヴィド、そしてほとんど知られていないヴァーゲンザイルの作という点に興味がわく。どんな曲かは聴いてのお楽しみだが、ジンマンの指揮が実にアイディア豊か。
ショパン:ピアノ・ソナタ第3番&別れの曲 リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 スクリビアン:黒ミサショパン:ピアノ・ソナタ第3番&別れの曲 リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 スクリビアン:黒ミサ
ゆったりとしたテンポによるユニークな演奏。通常なら、さして強調されない内声部や低音、装飾的なフレーズが活き活きとした表情で迫ってくるのが聴きどころだ。ただし、全般的に、変化球に頼りすぎで、今ひとつ吹っ切れた魅力に欠ける点が惜しまれる。