2004年12月発売
イフ・ドリームズ・カム・トゥルーイフ・ドリームズ・カム・トゥルー
華麗だけど、けっしてよそよそしくはない人肌のぬくもりを感じさせるピアノ。涙腺を刺激する泣きのメロディ。ヒギンスの演奏にはこうした要素がたっぷり盛り込まれていて、いつも切なくなってしまう。本作は特にその傾向が強いとあって、ただ音に身を任せるばかり。
ミスティーミスティー
サイドメンのはずのレオンハートがリーダーのように感じる冒頭曲を含め、ユニット的な行き方のピアノ・トリオの作品。コンサバなピアノ・プレイヤーの中にあってケニーの活躍ぶりは際立っている。スタンダードを愛するジャズ・ファンに贈る極上の一枚。
IN THE HEART OF PRININ THE HEART OF PRIN
マニアックでカルトなファン・ベースを誇るイタリア産メロディック・スピード・メタル・バンドの2枚組ベスト・アルバム。結成10周年の節目にファン投票を元に選曲され、全曲リマスター、現ラインナップで一部リ・レコーディングに加え、新曲も2曲収録!
Welcome to the FANKS!Welcome to the FANKS!
20周年記念で2004年に開設したウェブサイトのファン投票によってリクエストの多かった上位20曲を2枚のCDに収録。また、未発表曲(及びアルバム未収録曲)を1枚に収録した3枚組。1位から順番に聴いていくと、ヴァリエーションの豊富さに驚かされる。
ベートーヴェン:悲愴ソナタ〜ピアノ・ソナタ全集[4] 他ベートーヴェン:悲愴ソナタ〜ピアノ・ソナタ全集[4] 他
パワフルなキメは保ちながらも、情のゆらぎに素早く反応して音が潤いを帯び、ホノと色を発する。ベートーヴェンってこんなにエスプレッシヴォな音楽だったかと、その表情のこまやかさに思わず耳が柔らかくなる。第10番が出色だが、畳み掛けない「悲愴」も清新。