2004年1月発売
せつないメロディ・ラインをギター・サウンドでガシガシと展開させる(1)は、個人的にもツボ。そのノスタルジックな空気を派生させたような(3)、また対比をなす(2)と、多彩なアプローチにも耳を奪われる。アルバムでみせる触れ幅に注目したい。★
アメリカン・ハードの大御所、カンサスのベーシスト、ビリー・グリアーによるメロディアス・ハード・プロジェクト第2弾。マイク・スラマーが全面参加し、メロディックかつハイ・クオリティな楽曲を聴かせる。
2004年にデビュー10周年を迎える岩本公水の、「絹の雨」に続くシングル。陽炎のように一途で儚い女心を歌ったもので、デビュー時からの師匠である吉岡治、弦哲也による書き下ろし楽曲だ。
1年をかけ10万枚を超す大ヒットとなった「酒がたり」に続く、三代沙也可のシングル。今回も「酒がたり」路線を踏襲する、歌ってよし、聴いてよしの馴染みやすい楽曲に仕上がっている。
童謡や愛唱歌など、日本人の心を長年にわたって歌い続けてきた芹洋子のシングル。四季それぞれの景色の中を歩くお遍路さんを歌った叙情愛唱歌で、長く歌い継がれそうな楽曲だ。
「風花の宿」に続く、愛本健二の1年ぶり5枚目のシングル。彼のもつ大人な魅力と歌唱力を十二分にアピールする楽曲で、「風花の宿」同様、吉本歌世、大谷明裕が作詞・作曲を担当。
オルケストラ・ド・コントラバスのリーダー&ベース奏者、クリスチャン・ジャンテを中心とするピアノ・トリオによるエレガントなスタンダード集。ピアノのマシアス・ピザロはチリ出身、パリを中心に活動している人。スマートなビル・エヴァンス・トリオといった感じ。
80年代にキングダムとして活動を始め、後にドメインと改名した哀愁メロディアス・ハード・バンドの復活盤。当時のメンバーによるパワフルなメロディック・サウンドはまさに日本人好み。
「望郷のバラード」で有名な天満敦子の最新盤は、タイトルが示すようにシルクロードをテーマとした作品を核に、民俗色の強い作品を集めた一種のバラード集である。作品に自己を投入し、その情感をたっぷりと濃厚に表現する彼女独自のスタイルは健在だ。
2大ギタリストの対決! という様相を呈している本作は、ホールズワース・ファンなら即買いモノ。マーク・ヴァーニーのプロデュースのもと、全編リードを弾きまくるギターが味わえる。実質的な主導権はギャンバレにあるものの、それを凌駕するテクを味わえる。
発売元
キングレコード株式会社短時間で耳をキャッチするメロディの宝庫という意味では、かの『クラシカル・エヴァー』をも凌駕する内容なのだ。第2弾となるとなかなかに特徴的なセレクションや音源も登場してくるもので、1枚目の(5)や2枚目の(7)など、原曲の形で聴けるのは嬉しい、かも。