2004年4月21日発売
近田春夫が製作総指揮をした異色映画『星くず兄弟の伝説』を思い出させる名前を持つロック・シンガーのサード・シングル。この連想はあながち間違いとも言えなくて、“カッコいい”と“キッチュ”のボーダーライン上をわざといっている感じがする。
日本人唯一のハルダンゲルヴァイオリン(ノルウェーの民族楽器)奏者・山瀬理桜による、民俗音楽をベースとしたイージーリスニング。真珠貝の象嵌細工が施された楽器はまるで工芸品のようだが、音色は素朴で柔らか。素顔のノルウェーを垣間見させてくれる。
元ランナウェイズという紹介を必要としない、一時代を築いた女性ロッカーが『イーヴル・スティグ』(95年)以来、9年ぶりに制作したアルバム。自作曲にポール・ウェスターバーグやドノヴァンらの作品を加え、適度にハード、適度にポップな様式を維持する。
入手困難だった86年の5thアルバムを復刻。ビーチ・ボーイズがコーラスに参加して話題となった「グッド・ミュージック」を含むポップな仕上がり。カシム・サルトンほかゲスト陣も豪華だ。
88年の6thアルバムを復刻。前作でゲストだったトミー・プライスとカシム・サルトンがブラックハーツに加入し、R&R魂全開のサウンドを実現。ミック・テイラーもギターで参加している。
入手困難だった91年の8thアルバムを復刻。カシム・サルトンの脱退で3ピースとなったブラックハーツが、リプレイスメンツのポール・ウェスターバーグらをゲストに迎えて完成させた佳作だ。
入手困難となっていた93年の“裏ベスト”を復刻。ピストルズと共演した「アイ・ラヴ・ロックンロール」や女性パンク・バンドL7との共演ライヴ「チェリー・ボム」など、貴重な未発表音源集。
94年の9thアルバムを復刻。「ゴー・ホーム」「スピンスター」ほか、ビキニ・キルのキャサリン・ハンナとの共作が多く、原点に戻ったようなサウンド。パンク・ファンにもお薦めだ。
ジャンル
入手困難だった95年作を復刻。ヴォーカルのミア・ザパータを殺人事件で失ったシアトルのパンク・バンド、ザ・ギッツとジョーン・ジェットとの共演アルバムで、印税は捜査資金に寄付された。
大阪アンダーグラウンドの雄、これでついにメジャー・デビュー。ヤング世代屈指の超個性派トラックメイカー、BLの作るサウンドの濃さ&重さは比類なく、シュガーレスな凄みを聴かせる5MCの存在感もタダモンじゃない。無邪気なほどにヒップホップ。
結成40周年を記念して、米のR&B界の若手スター、UKのジャミロクワイやリサ・スタンスフィールド、果てはセネガルのユッスー・ンドゥールまで招いて、名曲の数々を再演。オリジナルの味わいを活かしたもの、思いっきりヒップホップなものなど多彩で楽しい。
18歳の時に「音頭 だんご三兄弟」でデビュー、大塚文雄に師事し本格的に民謡を学び、現在三味線の藤本流で師範を取得した大塚美寿々。81歳とは思えない若々しい味わいを聴かせる。
明治42年に長野県に生まれ、高等女学校3年の15歳の時に自ら命を絶った無名の少女詩人・清水澄子。遺稿集『ささやき』が話題となり、現在再評価を得ている彼女の詩を紺野美沙子が朗読。
ツイン・ヴォーカル5人組のファースト・フル・アルバム。エモーショナルなメロディのラウド・ロックと、同期もののプログラミングを融合させたミクスチャー・サウンドが基本。ロカビリー風やドラムンベース風、アコギのバラードなどもあり、アプローチは多彩。