2004年4月7日発売
KBS放送楽団ビッグバンドや韓国伝統音楽グループ“サムルノリ”の専属歌手を務める一方でジャズ・ヴォーカリストとして最近、めきめきと頭角をあらわしてきたウンサン待望のデビュー盤。グルーヴ感あふれ、心なごませる甘いハスキー声。一度聴いたらファンになることうけあいだ。
フィッシャー兄弟を中心にニュージーランドで結成された4人組エレクトロ・ポップ・パンク・バンドのデビュー作。本国では国民的人気バンドという彼らだが、シンプルなバンド・サウンドとチープなシンセが絶妙なバランスで融合したアレンジは、懐かしくも新鮮、かつポップなのが魅力だ。
人気沸騰のあまり2002年に発表目前のデビュー作がブートで流出したため発売中止になった西海岸ラッパーが、ようやくデビュー作を発表。歌もラップも、表情豊かに不穏なドスをにじませつつ迫る技巧派であることが、ゲストなしの曲ではっきりとわかる。
聴く人によってはディズニーの「ファンタジア」を連想しそうな、お伽噺の世界に入ってゆくかのようなジュリアン・ユーのアレンジ(味付けには中国テイストも)が何と言っても話題だろう。しかしそれを精緻に再現する演奏のクオリティが評価されるべきアルバム。
ビル・ラズウェル(b)とホッピー神山(key)のユニットに仙波清彦(ds)が加わる3人編成で、クセ者たちらしいダークなインプロ・ジャズ・ロックを披露。変態的でオリエンタルなサウンド・エフェクトとリズム隊のソリッドなグルーヴが絶妙にブレンドしている。
“サマーソニック02”来日ステージでの消火器粉末ぶちまけ事件でキレぶりを天下に知らしめた南カリフォルニア産轟音ロッカーのセカンド。ストゥージズの炸裂とマッドハニーの酩酊を掛け合わせたかのギシギシのひしゃげたロックンロールで荒れ狂う。非オシャレ系ガレージ!★
京都出身の4人組、スムルースのサード・マキシ・シングル。バンド名は“リズム&ブルース”のもじりだそう。ウィーザーのトリビュート盤にも参加していましたが、叙情的な日本(語)のロック・バンドです。今風の可愛いキャラをあしらったアート・ディレクションが憎い。
ハルヲフォンからRICEまで、近田春夫のこれまでのキャリアを総括するようなベスト・アルバム。全体を通して聴いてみることで彼にとってのロックンロールが“自然に聴こえる人工的な音”から“人工的に聴こえる自然な音”に移行していくのがわかるはず。