2004年5月発売
いきなり始まる仏語の(1)を聴くとアルバムを間違えたかと思う。仏語とポルトガル語、郷愁を誘う二つの言語が次第に溶け合って、“気持ちのいい部屋”を作り出してくれる。トラディショナルなジャズ・ヴォーカルとは違う陽気な世界。
元スーパーモデルの女優・川原の歌手デビュー盤。ジャケットからしてオサレなんですが、中身もおフランスな感じでしゃれてます。んもう、イメージそのまんま。歌は決して上手くはないけれど、アンニュイな雰囲気はばっちり。(2)(11)ではピエール・バルーとデュエット。
イタリアン・ロック界の大ベテランの世界デビュー作となったサード(73年発表)の紙ジャケ・リマスター再発盤。日本人の琴線を刺激する極上の叙情性とジャジィなミュージシャンシップをラテンのおおらかさでミックスしたプログレ・サウンドが魅力だ。★
イタリア・プログレ・ロック界の雄が、75年に発表したライヴ・アルバム。当時の彼らの勢いが感じられる、熱気にあふれた演奏を展開。卓越したメンバーの演奏力を、惜しみなく披露している。このころのヨーロッパの、プログレ・シーンは本当にユニークだった。
初期キング・クリムゾンの“世界観”担当シンフィールド、唯一のソロ・アルバムを紙ジャケ再発。クリムゾン人脈を含む多彩なメンツを使いながら、浮世離れした音楽絵巻を展開。曇り空の海にボートでも浮かべて聴いていたら、そのままアノ世に逝けてしまいそう。
PFMと並ぶイタリアン・プログレの名グループ、バンコのマンティコアからのワールド・デビュー作(75年発表)。変拍子を駆使したハイ・テンションな演奏、優雅なヨーロピアン旋律、巨漢フランチェスコの美声、すべてが見事に調和がとれている名作。★
夏に向けて聴きたいAOR、ウエストコースト・ロックを集めたコンピレーション。ギラギラの太陽の下のパーティ・ソングとは一味違った、清涼感ある大人のロックやメロウなソウルなどを収録。
女性ヴォーカル/ギターの菜花のインパクトが凄いガレージ・パンク・トリオ、detroit7。ミニ・アルバム『VERTIGO』に続くシングル。轟音サウンドとハスキー・ヴォイスがかっこ良い。