2005年12月発売
演奏家は作品の器たれ、という考えとは隔たりつつも、演奏のいまひとつの本質たる表現という意味で、どの瞬間も自分色に染め上げる存在の力は見事。このライヴでも正統と個性のはざまで、真摯のかぎりを尽くしている。爽快さには欠けるが、他に換えがたい音楽。
『蜜』から1年10ヵ月ぶりとなる柴咲コウの2ndアルバム。彼女自身の作詞曲「Glitter」「Sweet Mom」「memory pocket」といったヒット・シングルを中心に、バラードからアップ・テンポのナンバーまでヴァラエティに富んだ内容となった。
東芝EMIがジャンル別に一流の音源ばかりを集めたコンピ・シリーズの“吹奏楽編”。トリビュート・トゥ・カウント・ベイシー・オーケストラのメドレーを中心に、吹奏楽の代表的レパートリーを網羅。
CD6枚、7時間に100曲のオペラの名曲を集めた、豪華なコンピレーション。EMIが擁する新旧一流の歌手たちによる歌唱は、コアなオペラ・ファンにとっても食指が動く内容。もちろん入門者にも最適。
福田沙紀の3rdシングルは、爆発的人気のアーケード・ゲーム『ムシキング』の劇場版アニメーションの主題歌。シンガーとして、アーティストとして、急成長を続ける福田沙紀が実感できるナンバーだ。
人気韓国TVドラマ『チェオクの剣』主題歌「宿命」を日本語詞でカヴァー。歌うのは、日本放送ヴァージョンで主人公、ハ・ジオンの吹き替えを担当している小川範子だ。
五代目古今亭志ん生の名演を収録会社の枠を超えてより抜きし、全48集にまとめようという大仕事も、いよいよ後半。第31集から48集が一挙に発売された。音声が一部不鮮明だった音源はリマスタリング。また、ニッポン放送などに眠っていた未復刻高座も精力的に収録するなど、アンソロジーとしての価値は高い。31集は歌舞伎でも有名な名作「文七元結」からスタート。32集「鰍沢」34集「妾馬」と絶頂期の名演が続く。この「妾馬」も初復刻音源だ。33集の「千早振る」はナンセンスながら、人気の高い一品。それとカップリングされているのは志ん生には珍しい怪談ものの大作「怪談阿三の森」。41集から42集にかけて続く「御家安とその妹」は、全編聴き通すと2時間近くに及ぶ超大作だが、さらに凄いのは44集から46集にまたがる「名人長二」。下手な映画など足下にも及ばない、語りのリアリティを贅沢に味わえる。しかし、その大作の余韻をさらうのが、続いて収録の「芝浜」だ。これこそが、昭和36年暮れに倒れてから奇跡的な復活を遂げた志ん生がとつとつと語った復活の名演、本邦初復刻なのである。★