2005年5月発売
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集 ピアノ協奏曲ニ長調[作曲者によるヴァイオリン協奏曲からの編曲]ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集 ピアノ協奏曲ニ長調[作曲者によるヴァイオリン協奏曲からの編曲]
ドイツの正統派としての評価は高まる一方だが、この真摯でストレートな演奏は彼自身の持ち味。音色には透明感もあり、切れのいいタッチには現代的な感性も感じさせる。伝統を受け継ぎながらも、彼自身の音楽を作り上げ、それを熟成させてきたのがオピッツだ。ヤノフスキ&名門オーケストラががっちりと組んで作った枠のなかで、オピッツは意外にもさまざまな束縛から開放されて自由な音楽を作り上げている。オマケなのだろうが、ベートーヴェン自身によるヴァイオリン協奏曲の編曲版は、オリジナルのピアノ協奏曲みたいで聴きもの。
永遠のひと永遠のひと
中国江西省出身のen-Rayのデビュー・シングル。歌唱力とともに、その声と日本語の美しい発音に感動する。特に昨今のJ-POPでは蔑にされがちな日本語の発音に一石を投じている。テレサ・テンへのトリビュート「別れの予感」はラテンと中国がミックスされた秀作。★
コンポージャーコンポージャー
米サンディエゴ出身の4人組のデビュー作。優しいメロディの曲、さらに甘いバラードまで、ジャケットとはちょっとかけ離れた、なんともロマンティックな演奏を聴かせるバンドだ。ピアノがさらにムーディさを強調しているが、微妙に軟弱さを克服している。
6×9=546×9=54
メンバー三人が高校を卒業して2ヵ月後にリリースしたファーストCD。メッセージ性の強い詞とパンキッシュな曲で構成されているが、いわゆる青春パンクみたいなウットオシサのない純情かつ真っすぐな歌と音に好感をもつ。丁寧かつタイトな演奏も良し。