2005年6月22日発売
93年のデビュー以来、幾度となくメンバー・チェンジを繰り返してきたロイヤル・ハントのアルバムで、実はベースが不在でキーボードでリーダーのアンドレ・アンダーセンが兼任している。しかしそんなことは感じさせないパワーと、得意のクラシカルな展開で聴かせる。
イタリア出身のメタル・バンドによる4作目。いわゆるハロウィンを継承したメロディック・スピード系に属する。ただし、キャッチーさが際立ち、それがB級的な微笑ましさを醸し出す。時代に逆行した部分もかなりあるが、僕はそのケレン味のなさが好き。
ノルウェーのメタル・バンド、コミュニックのデビュー作。スラッシー要素もあるメタリック・リフを機軸にしているが、哀愁のフレーズや歌メロも導入。随所にあるキメもスリリング。ドラマティックなヘヴィ・メタル作品に仕上がっている。
米プログレッシヴ・ハード・バンドによる5作目。4年ぶりという歳月を経ながらも、木目の細かいドラマ性を帯びた楽曲のクオリティは完璧。女性シンガーを加えたデュオ形式の楽曲構成はメルヘンちっくなムードを効果的に演出、聴き込み甲斐のある一作だ。
16枚目のオリジナル・アルバム。日本語のパンク/ロックンロールの王道を行くワイルド&ロマンティックな音と歌だが、モダンなヘヴィ・グルーヴも加味してる。21年間のコンスタントな活動の年輪が刻まれており、強靭な太い音と丁寧な歌唱の説得力にヤられた。
発売元
ピー・エス・シーオビに“日本で初めてのアイドル・ジャズ・シンガー”と書いてあるとおり、確かにルックスは超がつく可憐さ。前半は全盛期だった1953〜54年の貴重なSP盤からセレクト、後半は自社ビル建設の記念品として関係者だけに配られたという89年のレア音源。
クルセイダーズのサウンドを継承したバンドとジョー・サンプルからお墨付きを頂いた臼庭潤率いるジャズ・ルーツの第2弾。今作はライヴ。東京スカパラダイスオーケストラの北原雅彦(tb)を相方に、充実したファンク・フュージョンを繰り広げる。
二人だけのデュオなのだが、さまざまな楽器を二人で駆使することによって、本当に二人による純粋な音世界を創りだしている。鈴木はピッコロ・ベースからマリンバ、マラカス、ピアノなど、富樫は打楽器系にシンセ。前衛性と癒しを兼ね備えた作品。
60年代から活動を続けるジャズ・ベーシストの第一人者が80年に残したセッション盤。時代のせいかフュージョンの残り香を漂わせており、スピードと躍動感は満点。かきむしるような弓弾きでのプレイは『ビッチェズ・ブリュー』あたりに通じる呪術性も。