音楽むすび | 2006年10月発売

『パゾリーニに捧ぐ』の前作にあたる2004年のトリオ作品。録音はドイツ。曲はほとんどオリジナルだが、非常に親しみやすい演奏。イタリア人ピアニストだが、ヨーロッパ色一点張りではなく、アメリカのジャズをきっちり消化していて、バランスがいいからだろう。

PJBトリオのアルバム。選曲がとても良い。聴きどころはこのグループのハーモニー・センスの優れたところだろうか。(4)は原曲のフレーズを生かした好演。エンリコの美しいピアノ、そしてマーク・ジョンソンの歯切れのよいベースも印象に残っている。

音楽制作〜ショップ運営などの活動で海外クラブ・シーンからも注目されるプロダクション・チーム（JAZZY SPORT）が贈るコンピ盤。仙台出身ヒップホップ三人組GAGLEはじめ10組16曲すべて新録。アクセントとなる曲も含め、多様に展開されるジャジィなサウンドが楽しめる。

古き良き昭和を懐かしむアルバム。こうした小品は、マニアが集まる“名曲喫茶”でなく、BGMとして流しているタイプの“名曲喫茶”の音楽だが、それがかえってSP時代の小品全盛期を彷彿とさせる。

97年に武満徹の追悼アルバムとしてリリースされた作品の廉価再発。95年に10年ぶりの復帰作として発表された『翼ー武満徹ポップ・ソングス』収録曲3曲に、新たな武満楽曲2曲と、その5曲のインスト・ヴァージョンを収録した変則的な内容となっている。