2006年12月20日発売
キッシング・ザ・フューチャー・オブ・ラブキッシング・ザ・フューチャー・オブ・ラブ
愛らしいルックスと、端正な歌声で人気の女性シンガーのバラード集。自ら作詞作曲にも初挑戦した意欲作だ。マテリアルが粒選り。タイプはまったく違うのだが、カーペンターズの古いアルバムを聴いているような、安定感と心地よさがあった。心洗われる一枚。
ザ・ジェントル・レインザ・ジェントル・レイン
三頭とも言える強力トリオがガーシュウィンからボンファ、ケニー・バロン、モンクまで取り上げたスタンダード集。有名曲(1)の冒頭からベース・ソロに入るところなどこのトリオならではの呼吸の妙/間を見るようでもあり、自由でリラックス・ムードにあふれたトリオ作。★
シューマン交響曲全集 Vol.2 交響曲 第3番 「ライン」 & 第4番シューマン交響曲全集 Vol.2 交響曲 第3番 「ライン」 & 第4番
シャープなリズムと優美なレガートを巧みに配合し、爽やかなロマンティシズムが横溢したメルクルらしい佳演を聴かせる。余計な贅肉を落とし、見通し良く仕上げているが、決して骨張らない。第4番は第1稿(1841年版)を使用。畳み掛けるような終楽章がユニーク。
≪音楽と物語の世界≫ゾウのババール≪音楽と物語の世界≫ゾウのババール
2006年末に急逝した女優の岸田今日子の語りと詩的なピアノの音色が魅力の舘野泉のコラボレーション・アルバム。「星の組曲」には谷川俊太郎の詩が。独特の雰囲気に満ちた岸田の語り口と舘野の鮮やかなピアノの絡み合いが絶妙な色彩を紡ぎ出す。
サターン・スカイラインサターン・スカイライン
北欧メロディアス・ハード・ロック・バンドの4作目。前半をカラッとしたサウンドのダイナミックなナンバー、後半をウェットでドラマティックな得意の哀愁美メロ・ナンバー中心に構成。リズム隊のうねるプレイが楽曲に起伏を与え、作品全体に強力なグルーヴとして伝播。
ザ・モンキー・パズルザ・モンキー・パズル
オリジナル・ドラマーのアンディ・パーカーが復帰し、シンプル&ヘヴィな純英国ハード・ロック道を押し進めた力作。前作から参加したヴィニー・ムーア(g)の演奏もバンドに溶け込み、70年代初期を連想させるR&B風味で当時より力強さを増したフィル・モグの歌声が頼もしい。