2006年3月22日発売
激情というよりは心の揺れ、大事件というよりはささやかな出来事……決してハデではないけれど、そこにある日々が着実に映し出されていく。細部まで心に刻まれるメロディとサウンド、(3)に代表されるコーラス・ワークと、クオリティの高さを感じさせる3作目。
ヒギンズの美しいタッチがラテン・スタンダードの中でいい味を醸し出す。しっとりとした艶やかなタッチは上品このうえない。ハードにドライヴするプレイとは違うが、この手のゴージャスなプレイをさせたらいまやこのひとの右に出るものはいない。
ニューヨークを代表する人気ピアニスト、ビル・チャーラップ率いるピアノ・トリオの大ヒット・アルバム。スタンダードを中心とした選曲で、自己名義トリオとは異なる、一味違った雰囲気が楽しめる。
エディ・ヒギンズとスコット・ハミルトンのゴールデン・コンビによる第3弾。「マイ・ファニー・バレンタイン」「スターダスト」など、誰もが知っているスタンダードが満載で、リラックスした中にも、スリリングな感覚が冴える逸品だ。
ロマンティック・ジャズ・トリオの2ndアルバム。人気のスタンダードを中心に、日本人好みの哀愁漂うラテンの名曲など、ビター&スウィートなロマンティシズムをふりまく美しい演奏を聴かせてくれる。
大御所ピアニスト、ケニー・バロンをフィーチャーした、正統派ピアノ・トリオによるスタンダード集。リラックスした雰囲気の中で、歌心に溢れたプレイを展開している。
スティーブ・キューンがベース奏者の違いにより、味わいの異なるジャズの醍醐味を聴かせる実験的な2作品のうちの1枚。今作のベースはエディ・ゴメス。ホットで熱いフィーリングが覆う。
2002年1に発売されると同時に、絶大な人気を集めた日本デビュー盤『ヴォラーレ』に続く2ndアルバム。今作では彼に影響を与えたアメリカのスタンダードを中心にセレクト。エレガントな気品が漂う名演が満載。
スペインのジャズ・ピアノの第一人者、チャノ・ドミンゲスのピアノ・トリオ作。彼の故郷である、アンダルシア地方のフラメンコ・ナンバーをジャズ化した作品で、哀愁に満ちたプレイが彼らしい。
12歳から歌手活動を行なっている、美貌の実力派シンガー、シモーネが21歳の時に吹き込んだ日本デビュー・アルバム。ドラムスのフィリップ・コップマイヤーは彼女の実弟で、若さに溢れる演奏を繰り広げている。
ブラジルの三人組デス・メタル・バンド、クリジウンの2年ぶり、通算6作目となるアルバム。1曲目からエンディングまで、怒涛の勢いで超重量級のデス・メタルが繰り出される。聴き手もスタミナつけて臨まないと、パワフルな音に圧倒されること必至。