2006年5月発売
明快な旋律の中にフッと陰りを感じさせる繊細さは、R.シュトラウス最晩年の作品に共通する味わい。二人の管楽器がすばらしい。性格の異なる音色が巧みに絡み合って淡い色合いの変化を描き出す。「スコットランド」の透明感あふれる室内楽的な演奏も美しい。
民族紛争を克服しようと企画されたコンサートのライヴ。団員は若手だが、演奏は妙に祝祭的にならず、意外に地味である。「運命」は無難すぎる演奏だが、モーツァルトとアンコールのエルガーに若々しく新鮮な雰囲気が感じられる。
ポスト・パンク・リヴァイヴァルのアイコン的存在のセカンド・アルバム。農場を改造したスタジオでレコーディングされるなど、さまざまなチャレンジがあったぶん、ソリッドな中にもねじれたポップ性を持つサウンドは“リヴァイヴァル”云々という形容を必要としなくなっている。
シックのナイル・ロジャースとマテリアルのビル・ラズウェルをプロデューサーに迎えたミック・ジャガーのソロ・アルバム。彼らしいストレートなロックン・ロール・アルバムに仕上がっている。
ユーリズミックスのデイヴ・スチュワートらをプロデューサーに迎えて制作された2ndソロ・アルバム。ジェフ・ベックがリード・ギターを弾くなど、ソロならではのサウンドを聴かせる1987年作品。
1993年にリリースされたミック・ジャガーのソロ・アルバム。レニー・クラヴィッツなどの豪華なメンバーが参加し、70年代のローリング・ストーンズ・サウンドを感じさせるようなロック・アルバムに仕上がっている。
ロン・ウッドの1stソロ・アルバム。キース・リチャーズ作曲による「いっしょにやろうぜ」や、キース本人が歌う「君のとっても大事なもの」など、ストーンズ・フリークなら無視できない作品が揃っている。
ボビー・ウーマックの全面協力を仰ぎ、ストーンズのサポートとフェイセズを掛け持ちしていた1975年に発表された2作目のソロ。前作に比べソウル色が強く、バラードの名曲が多いのが魅力。キース・リチャーズも3曲に参加している。