2006年5月発売
アルバム『ラスト』が各方面で好評だった京都の電子音楽家・レイ・ハラカミのレア音源ばかりで構成された貴重な作品集。初期のものから、新曲まですべて未CD化音源というサービスっぷりが嬉しい1枚だ。
ラルク アン シエルのyukihiro(ds)によるソロ・プロジェクトのセカンド・アルバム。基本となる方向性はアグレッシヴなヘヴィ・ロックながら、全体的にはインダストリアルな要素が薄れ、バンド的な音塊による圧力感が前面に。メロディアスな仕上がりも特徴。
フィンランドのマミーパウダーの3作目となるアルバム。軽快なギター・ポップからバラードまでメランコリックなメロディ・ラインを、透明感あふれるヴォーカルで包み込む、まさに“北欧的”繊細な感性漂う作品。
80年代のゲーム・センターを想起させる(?)ピコピコ感、キラキラとした光を放つサウンド・エフェクト、ピョンピョンと跳ねまくるメロディ、“あなたが大好き!”的なリリック。美勇伝の2006年最初のシングルは、夏をカラフルに彩るハッピー・ポップ・チューン。
タイトル・ナンバーは、自身も出演する映画『嫌われ松子の一生』のテーマ曲。迫力あるビッグバンド風アレンジで歌い上げるのは、はかないソープ嬢の世界。邦人アーティストとしては珍しいアプローチで、シンガーとしての力量を誇示している。カップリング2曲はライヴ音源。
2006年第1弾シングルは、ピアノ、ストリングスを交えたミディアム・テンポのバラード・ナンバー。温かく語りかけるようなヴォーカルが、サビに向かって静かに盛り上がるスケール感のある構成。小柳のパワーを抑えたヴォーカル、シャウトがかえって切なくて胸にしみる感動作。
トランス・ミュージックへの接近が「ご乱心?」とも思わせた前作を経て、デビュー当時のアコースティック路線へと回帰。表題曲が象徴するように、人生いろいろあったということだろう。ディランやジョニら先達へのトリビュートとおぼしき作品に佳曲が。
ハナレグミ・永積タカシとの「追憶のライラック」、charaとの「サファイアの星」に続く歌モノ3部作のラストを飾るのはなんと元ブルーハーツ、THE HIGH LOWSのヴォーカリスト、甲本ヒロト!夢のコラボレーションが実現!