2006年6月発売
ジョニー吉長と金子マリの間に生まれたロック快男児のソロ初作。大半の楽器を自らプレイし、レッチリとP-FUNKとピンク・クラウドが一堂に会したようなポップでカオスな音世界を奔放に展開。(10)では母子共演、(6)では笛を“ピューと吹く”うすた京介先生が楽しめる。
ビル・ラズウェルのプロデュースによる初のアンビエント作品。ピアノやシンセが層を成す深い響きは宇宙空間や深海をイメージさせる。これまでのジャズ作品のように技巧を前面に押し出してはいないが、美意識は濃密。ジョン・レノンの(9)は耽美的かつスピリチュアル。
のっけの(1)から縦横無尽に暴れまくる竜巻のような荒々しさ。かと思えば、(3)では美しくも力強いプレイを聴かせ、(9)では大らかで慈愛に満ちたテーマを響かせる。AGトリオの持つアグレッシヴさと懐の深さが、ライヴ録音のおかげでさらにスケールを増している。
100曲では重過ぎるとお考えのアナタ向きの「エターナル・ベスト・シリーズ」のクラシック・ピアノ編。CD5枚に、フェイド・イン、フェイド・アウトなしで、厳選された50曲をゆっくりと楽しめるBOX。
ジュリアーニによるロッシーニ名旋律ポプリ集。粋なセンスで歌われるアリアや華麗過ぎるほどの技巧が映えるエンディングなど、どれも見事な仕上がり。また、ガダニーニ作と言われる銘器の持つ音色の味わいが十全に引き出されており、これだけでも聴き惚れてしまう。★
大阪を拠点に活動し“幸枝若節”でブームを巻き起こした浪曲師のシリーズCD。明治時代に実際にあった事件を元に作られた「河内十人斬」や、十八番の「会津小鉄〜文治殺し」などが収録されている。
奄美の若手唄者の代表格、里アンナの3作目。素直にスーッと伸びる歌声はさすがに奄美シマ唄で鍛えているだけあって見事と言うほかない。なかでもシマ唄的な独特の節回し(グイン)を駆使した歌唱が聴けるタイトル曲が聴き応えアリ。やはり奄美の血は濃い!★
LINDBERGのヒット曲のカヴァー「今すぐKiss Me」を配信して大きな反響を受けた彼女たちのカヴァー・アルバム。「翼の折れた天使」をはじめ、80年代の名曲を新たなポップ&ロック・サウンドで聴かせてくれる。
Ryo the Skywalkerらも在籍したTOKIWAから派生し、ジャマイカ流ダンスホール・レゲエを独自のスタイルに昇華してきた三人組の4作目。ストリートのリアルが全編に息づき、力技でラストまで一気に聴かされてしまった。そんなアルバムである。
日本産レゲエ・チーム、MIGHTY JAM ROCKの通算5作目。レゲエのリズムを基盤にしながらも、ダンスホールを意識したエネルギッシュなトラックとリリックで曲を構成。それでいて曲調のバリエーションでも楽しませる。大音量で盛り上がりたい一枚。
2003年にファースト・アルバムが口コミで話題を呼び、日本のメジャー音楽シーンにすい星のごとく現れた女性レゲエ・アーティストの2枚組25曲入りベスト。湘南乃風との共演曲(〓(3)のほか全4曲)やレゲエ・アーティスト大集結の〓(5)など、つい腰が動いてしまう曲ばかり。