2006年7月19日発売
制作・出演
アンドレアス・ブラウ / クラウディオ・アバド / コンラディン・グロート / ハンスイェルク・シェレンベルガー / ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 / モーツァルト / ライナー・クスマウル / ヴォルフラム・クリストいささか曲目がバラついている感はあるが、ともあれこれは、アバドがベルリン・フィル在任中に残したモーツァルトの演奏。端的にいえば、音楽的な趣味がとてもいい演奏だ。明るく軽快に晴朗に、ブッファ的な楽しさも滲ませながら、快い音楽が流れる。
スターンが70歳代前半で録音したモーツァルトのソナタ集。さすがに指のコントロールが十全ではなく、緻密さが失せてしまっているが、音楽に対する愛情は衰えていない。禅僧の一筆書きのような、おおらかにしてシンプルな巨匠の晩年の境地を示す録音。
当代随一の名手が集ってモーツァルトの室内楽を演奏した珠玉のCD。ヨーヨー・マの演奏する喜びがメンバーに浸透し、すべての曲に溌剌とした愉悦があふれている。クレーメル、カシュカシアンとのディヴェルティメントなど古今無双の名演として高く評価したい。
間抜けな駕籠の客引きと始末の悪い酔っ払いのからみで笑わせる「住吉駕籠」、船遊びの夫婦喧嘩を芝居がかりにパロディにした「船弁慶」。代表的な上方演目をとびきり楽しく披露する。
制作・出演
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 / エリザベート・グリュンマー / ゴットロープ・フリック / チェーザレ・シエピ / ディミトリ・ミトロプーロス / モーツァルト / レオポルド・シモノー / ヴァルター・ベリーモーツァルト生誕200年を祝した、ザルツブルク音楽祭でのライヴ。シエピの絶品のドン・ジョヴァンニ、グリュンマー、デラ・カーザ、シュトライヒらの充実した女声陣と、緊迫感あふれる名演が生まれた。
制作・出演
イーラ・マラニウク / ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 / ウィーン楽友協会合唱団 / ディミトリ・ミトロプーロス / フランツ・シュミット / フリッツ・ヴンダーリヒ / ラインホルト・シュミット / ヴァルター・ベリー珍しいフローラン・シュミットの宗教曲。シュミット没後20周年記念公演のライヴ録音。ミトロプーロスの死の前年の貴重な記録ともなった。後期ロマン派のうねりと、現代的な直さつさが一体となった名演。
セル晩年の、ザルツブルク音楽祭でのライヴ。セルの強靭な掌握力がウィーン・フィルを自在にコントロールして、力の抜けた自然で美しいブルックナーを作り上げている。晩年の至芸を聴くことができる名盤。
天才トランペッター、ウイントン・マルサリスの大ヒット・シリーズ『スタンダード・タイム』第2集。前作をさらにグレード・アップした内容で、ロマンスをたたえた名曲にウイントンの色彩を施した名盤。
制作・出演
ウイントン・マルサリス / ウェス・アンダーソン / エリック・ルイス / ハーリン・ライリー / ルシエン・バーバリン / レジナルド・ヴィール / ワイクリフ・ゴードン / ヴィクター・ゴーインズ天才トランペッター、ウイントン・マルサリスの大ヒット・シリーズ『スタンダード・タイム』の第6集。ニューオリンズ・ジャズの創始者と称される偉大な作曲家、J.L.モートンの作品集だ。