2006年7月発売
制作・出演
アンドレイ・スチコフ / ショスタコーヴィチ / セルゲイ・バラショーフ / トーマス・ザンデルリンク / ドミトリ・ステパーノヴィチ / ドミトリ・ベロセリスキー / フョードル・バカーノフ / モスクワ国立室内合唱団 / ロシア・フィルハーモニー管弦楽団北欧のトップ・スター、シセルのクラシカル・アルバム。(1)〜(4)では、ピュア・クラシック歌手としての実力を披露。これが実に素晴らしい。(5)からは少しポップな印象となるが、全体にアコースティックな色彩で統一されており、ナチュラルな声の魅力が際立つ一枚。
英ブルースの父、アレクシス・コーナーが、キング・クリムゾンのメンバーだったボズ・バレル、メル・コリンズらと72年に結成したスネイプ、唯一のスタジオ作。ブルースだけでなくファンキーなR&Bも聴かせる意欲作で、スティーヴ・マリオットがオルガンで参加した(8)は貴重だ。
ジェスロ・タルと並んでフルートを導入したロック・バンドのグレイヴィ・トレインの73年のサード・アルバム。リズム・チェンジや変拍子などジャズ・ロック的なアプローチを取り入れているが、不思議と難解さはなく、バランスよいサウンドでまとめられている。
65年のデビュー作。イギリスのボブ・ディランと呼ばれたようにアコースティック・ギターをメインにしたフォーク調だが、伝統曲からの影響など、すでに興味深い独自の個性を発揮していた。栄光の60年代を築いたドノヴァンの新鮮な感性が詰まっている。
65年に発表されたドノヴァンのセカンド・アルバムの紙ジャケ復刻。前作から5ヵ月のインターバルでリリースされたにもかかわらず、すでに“英国のディラン”といった枠を超え、トラッドを吸収した独自の音楽スタイルを築きつつある作品になっている。
ブリティッシュ・パブ・ロック・バンドが74年にリリースしたセカンドが紙ジャケ仕様でリイシューされた。ロカビリー、カントリー、R&Bをゴチャマゼにした多様性に富んだサウンド、そのユニークさが作品全体にパッと広がる。ジャンルの垣根を超えた快作とも言うべきか。
イアン・デューリーが率いていたバンドの記念すべきデビュー盤(75年)。R&Rからレゲエ、カリプソまで取り入れる多様な音楽性ながら、独特の“滋味”によって統一されたパブ・ロックが味わえる。そんな雑多感とヒネクレ具合に、当時のデューリーの勢いと魅力が表われている。