2006年9月発売
これまでのキャリアを総括した2枚組ベスト。タイトルどおりシングル曲を網羅したもので、初回盤にはDVDも付いている。特に特徴のない青春応援歌といった印象は変わらないが、多くの人の胸を打ってきたキモはこの爽やかさなんだろうと思う。
元ヴェルーカ・ソルトのニーナ・ゴードンが6年ぶりに発表したセカンド・ソロ・アルバム。本作までの6年間には、録音されたものの未発表に終わっている楽曲が数多くあったというが、試行錯誤を経て結果的に、芯の強いシンガー・ソングライター作品に仕上がった。
ブラッドにとってパットは音楽の道に導いてくれたアイドル、パットもいつの日か必ず共演したいと考えていた相思相愛、待望のデュオ作。(1)(5)(9)がメルドーで残りがパット作。カルテット曲ではブラッドのトリオ仲間を迎え、(4)など新生パット・グループを聴くよう。
服部良一生誕100年記念として、生前に同名の自伝とともに出された2枚組ベストの復刻。服部流ブルースの原点となった森山久(森山良子の父)が歌った「霧の十字路」やジャズ・コーラスの「山寺の和尚さん」といった実験作、発禁となりハッター名で発表した「待ち侘びて」の改作「夜のプラットホーム」などの戦前の作品から、笠置シヅ子によるブギウギなどは昭和歌謡史では異端のポップスだった。服部のジャズを基にしたダンス・ビートにより構築されているサウンドは、日本ポップス史を映すモダニズムだ。
笠置シヅ子(1914〜85年)の傑作コンピが、服部良一生誕100年記念として17年ぶりに復活。ジャズへの愛を感じさせる服部の作編曲と、表情ゆたかでカラリと明るい笠置のヴォーカルの相性は最高だ。1940年から1956年に登場したテイクが計55曲、このグルーヴ感は同時期の米国ジャンプ・ミュージックに余裕で太刀打ちできる。1951年発表の「オールマン・リバップ」は笠置&服部なりのビ・バップ解釈といっていいだろう。加えて今回の再発では、1956年の「東京のカナカ娘」、「ウェーキは晴れ」が追加収録されている。