2007年10月24日発売
高音の美しさが際立つ松尾香世子の歌唱である。深々としたオルガンの伴奏に乗ってホールに響く澄んだ声に耳を傾けていると魂が洗われるようだ。祈りと癒しをテーマとした選曲のセンスも良く、天上から降り注ぐメロディが日々の喧騒を忘れさせてくれる。
トランペットとサクソフォンという珍しい組み合せのアルバム。輝かしく伸びやかに歌うペットに、温かみのあるサックスが寄り添い、心地よく素敵な時間を作り出してくれる。伊藤康英の作品では、日本を代表する奏者二人の音色が交錯する面白さを堪能できる。
ホルンでバッハの「無伴奏チェロ組曲」に挑んだバボラーク。細かい音符の連続や跳躍音形などモノともせず、作品の和声的な構造を最大限に尊重し、柔らかな音色と滑らかなフレージングでその深遠な精神世界を見事に具現化する。これはホルンの演奏史に残る偉業だ!★
発売元
SACRAMBOW管楽器の伝統のある国フランスならではの、このしなやかなサウンドは他の追随を許さない。クラリネットを中心とした木管群がその鍵を握っているわけだが、このライヴでも堪能できる。標題作はまるでオリジナル作品のように自然でしかもダイナミックで、まさに圧巻だ。
スウェーデン出身のエクストリーム・メタル・バンド、ソイルワークの7thアルバム。新加入したギタリスト、ダニエル・アントンソンを迎えての初のアルバムで、ヘヴィかつメロディックなサウンドを確立している。
フィンランド出身のゴシック・メタル・バンド、タセレの1stフル・アルバム。ブルータルな男性ヴォーカルとエンジェリックな女性ヴォーカルというスタイルが強力な個性を放っている。
グリム・リーパーやライオンズハートのヴォーカルだったスティーヴ・グリメットのソロ・プロジェクトによる1作目。これまでなぜか成功にはあまり恵まれてこなかったが、相変わらず歌唱力は抜群で正統派メタルの真髄を聴かせる。ついに本領発揮か!?
SFというよりは荒唐無稽で滑稽な自作の物語をトータル・アルバム化した、マルチ・アーティスト、デヴィン・タウンゼンドのアルバム。ヘヴィ・メタルを基本としたサウンド・メイクとドラマティックなストリートで聴かせる奇想天外で壮大なスペース・オペラ作品。
米国インディーズ・シーンを牽引する個性派ポップ・グループの通算8枚目。といっても実質的には鬼才ケヴィン・バーンズ・プロジェクトで、曲も演奏もほとんど一人で手がける。70年代のノスタルジックなサウンドにダンスの要素を混合した、独創的なポップス。