2007年10月24日発売
元TWO of USの川久保秀一の、『Here,I am.』(2005年)に続く2枚目のソロ・アルバム。小説『海を抱いたビー玉』の同名イメージ・ソングを収めた話題作で、優美で前向きな説得力に満ちている。明石敏子のまろやかなアレンジとの相性も良い。
ロンドンに暮らすその生活ぶりがそのまま反映されたような8枚目のアルバム。ギター・ポップ発祥の地(?)としての誇りを取り戻したかのような生き生きとしたメロディとピュアな匂いをふりまくヴォーカルには、理屈抜きに心が踊らされる。30代半ば以上向きか?
ともにライヴ。渋く厚みのあるオケに乗ってブロンフマンもしっかりと弾いているが、熱くなりすぎずに一定のレベルにとどめているところがいい。ヤンソンスも血を受け継いでいるせいか、特に交響曲の方はロシアのオケのような巨大な岩石のような音がする。
ビルボードで1位を獲得したナンバーを集めた、5社共同企画のコンピレーション・アルバム。本作は、ソニー編で、サイモン&ガーファンクルやシンディ・ローパーらのおなじみの名曲が満載されている。
ロック界における最重要アーティストの1人、ボブ・ディランの初となるオールタイム・ベスト。緊張感あふれるフォーク・ロック・サウンドと真摯なメッセージ性が、彼の偉大さを十全に伝えている。
2007年夏より同オケの監督・指揮者に就任したルイージはイタリア出身の指揮者で40代後半。濃厚なドイツ音楽を得意とするあたりはシノーポリを彷彿させもする。伝統的な同オケによるシュトラウス演奏だが音色的にも表現的にもやや柔らかい感触がある。
89年に発売された『アンコール』というアルバムを中心に、2000年までに録音された小品を加えて構成したベスト盤。ひとつひとつを細かなニュアンスをつけ、豊かな表情でとても丁寧に弾いていて、しかも流れが損なわれていない。繊細さと強靭さを兼ね備えたなかなかの秀演。
青春時代に影響を受けた曲を自らの編曲でカヴァーした2007年、NY録音作。メロウな雰囲気に包まれるP.オースティンの「ザッツ・イナフ・フォー・ミー」、生ギターのみをバックにゆったりと歌うQ.ジョーンズの「ワン・ハンドレッド・ウェイズ」、ピアノ弾き語りにD.サンボーンの泣きのアルト・サックスが絡むB.スキャッグスの「ユー・キャン・ハヴ・ミー・エニタイム」など秀逸。