2007年11月21日発売
NYの名門老舗ジャズ・クラブ、Birdlandで実現した、ハンク・ジョーンズ、ジョン・パティトゥッチ、オマー・ハキムによる奇蹟のトリオ演奏2Daysから、2日目の模様を収録している。
超ベテランのジョーンズによる2007年のライヴ。まったく年齢を感じさせない達者なプレイが、強力なリズム・ユニットと見事な調和を示す。同時に発売された翌日のライヴがファンキー・ナンバー主体なのに対し、こちらではスタンダードが味わえる。
前身バンドの結成は95年に遡る山梨出身の三人組による2枚目のアルバム。アコースティックな風合いのサウンドは優しさを感じさせるもの。心地よいテンポ感と透明感のある歌声が、リラックスした空気を運ぶ。何気ない日々にふと入り込んでくる。
toeのレーベルからのミニ・アルバムは、ピアノやサックスがソロを取るインスト・ナンバーを4曲収録。ジャム・バンド的なインタープレイと70年代のプログレ/ジャズ・ロックにも通じる構築美が入り混じった目まぐるしい展開で、演奏力の高さを見せ付ける。
ジョビン生誕80周年を記念し、彼の代表作15曲を録音した名曲集。“ジョビン・ファミリー”も参加して充実した作品となった。小野リサは名実ともに日本でのボサ・ノヴァ第一人者。このアルバムでも親しみやすく自然な歌声、音楽好きなら誰にでも楽しめる内容のはず。
オリジナルのアナログ3chマスターからDSDリマスタリングされ、SA-CDハイブリッド盤として登場したバーンスタインのマーラー全集。マルチトラック・パートでは、リアchは使わずにフロント3chを再現しているようで、オーケストラの鮮明度向上に大きく貢献している。そのぶん、合唱付き作品では、コーラスが少しくすんで聴こえる傾向を感じるかもしれない。それにしても、高揚した息づかいを常に感じさせる演奏の生命感はいまだに圧倒的で、「千人の交響曲」のような作品での引きこまれ感は無類だ。
マーラーの初の全集で、バーンスタインにとっても初のマーラー交響曲全集だった。中でもこの第2番は全集中の白眉ともいうべき一枚で、巧みで鮮やかな演奏が繰り広げられている。