2007年12月発売
シャープさと剛腕。そんな技量を要求されるプロコフィエフの「戦争ソナタ」をはじめとする作品集。並のピアニストなら(男であっても)尻込みするところだが、上原は“大事にいこう”などと思わずに、思い切りの良い鳴らしぶりと集中力で圧倒する。
アルバム『Hummingbird in Forest of Space』からのシングル・カット。彼としては初となるクリスマス・ソングで、切ないストーリーを描いているにもかかわらず、全体を温かい空気感で包み込んでいる。ピアノとヴォーカルのみで歌われるライヴ・ヴァージョン「バッカ」も心に沁みる。
宇崎竜童率いるダウン・タウン・ブギウギ・バンドのベスト・アルバム。代表曲はもちろん、レア・トラックやGSカヴァーも収録したオールタイム・ベストで、ロック・サイドとバラード・サイドを2枚に分けて収めている。
ポーランド室内管弦楽団の芸術監督を務める彼だから、いきなり“ポーランドの魂”でも不思議はないか。でもショパンの編曲ものではなく、他の2曲の協奏曲がメイン。後期ロマン派の香り豊かなヴィルトゥオーゾ的大曲で、もちろんケネディの自由闊達な音楽が堪能できる。
ブラーのデーモン・アルバーンとジェイミー・ヒューレットによるヴァーチャル企画バンドのレア・トラック集。前作『ディーモン・デイズ』のシングル未収録曲を収録。DFAなど気鋭のリミキサーによるディスク2、本盤のみ収録の2曲+「ロックイット」のPVも最高。先鋭的な毒気にシビレる!
映画『機動戦士Zガンダム』のテーマ5曲に、新たにアレンジを施してカヴァーした3曲を加えた、ガンダム史上最強のコンセプト・アルバム。静と動のコントラスト際立つ1、9曲目、メランコリックなインタールード「砂の十字架」と、生まれ変わった3曲も聴きごたえあり。
90年代初期に結成され、“北欧ハード・ロックの代表格”としてつねに第一線で活躍している彼らの、通算5枚目となるアルバム。サバイバーやジャーニーといった80年代ハード・ロックの影響を多分に受けた、ポップでキャッチーなメロ&リフにワクワクさせられる。
もともとジャーマン・メタルの土壌を持つブラジルのメタル・シーンに表われたニュー・カマーは、メロディックな構築美というジャーマン・メタルの手続きを正統的に踏んでいる。テクニカルなプレイに支えられたシアトリカルな世界観は、もはや新人離れの域にある。
NYを拠点に活動し、シンガーとしても頭角を現してきた女性ベース奏者のヴォーカルを全編にフィーチャーした作品。シンガーとしての意識が過剰でない分、大上段に構えず、サラリと歌い、逆に、だからこそ生まれる彼女ならではの佇まい、味わいが好ましい。
50曲のラブ・ソングの名曲をピアノ・トリオで録音した“ロマンス四部作”のラストを飾るアルバム。2007年内に4枚をリリースするという異例のシリーズを成功裏に終えた。好調この上ないエディ・ヒギンズは、ここでもスウィンギィで典雅な上質のジャズを聴かせている。
制作・出演
のだめオーケストラ / のだめカンタービレ / ウラディーミル・ヴァーレク / プラハ放送交響楽団 / ベートーヴェン / 日本フィルハーモニー交響楽団 / 梅田俊明 / 野原みどり / 飯森範親クラシック・ブームを盛り上げたTVドラマ『のだめカンタービレ』にちなんだ人気曲を2枚組に収録。ドラマの中で、のだめや千秋が演奏する数々の名曲がたっぷりと味わえる。