2007年2月発売
アディエマスのカール・ジェンキンスが村主章枝のために書き下ろした「Fantasia」をはじめ、スケートのスター選手たちの競技曲を集めたコンピレーション。BGMとしても、クラシック入門アルバムとしても楽しめる。
中島みゆき書き下ろしの「十年」で始まるカヴァー曲集。70年代の街に流れていた歌をクミコがうたうとき、そこには場違いな質感と乾いた情感が横溢。そこが凄い。なかでもディラン?の「プカプカ」で、とんでもなく面白い世界を作りだしている。別の歌だ。
“上”は2006年6月、“下”は同7月の録音。軽い性格の女郎のお染、彼女に裏切られ仕返しにいく貸本屋の金蔵、その助っ人の民さんと演じ分けが見事。演じられることの少ない通称“仕返し”の“下”のサゲにも手を加え、さん喬の品川心中をつくりあげた。
どんな噺でも爆笑ものにしてしまう。その時、キャラが立つのが権太楼だ。人情噺「紺屋高尾」とストーリー展開が同じ「幾代餅」では、のぼせ上がり“来年の三月”と呼ばれるあたりが面白い。「火焔太鼓」とともに志ん生が得意とした噺で、夫婦喧嘩が聴きどころ
ハワイのウクレレ奏者による“春を呼ぶ”シングル。5分余りに及ぶ聴きごたえあるユーミン作「春よ,来い」、あっ!という展開の編曲/激奏で魅せる3分弱の日本伝統歌「サクラサクラ」、沖縄産名曲をまた特別な温もりで奏でる「花〜すべての人の心に花を〜」。シンプルな楽器での表情・感情豊かな表現にはいつもながら驚くばかり。
ロンドン録音のモーツァルト(85年)から22年、都響を自ら率いての演奏ではストリングスからデリケートなニュアンスに富んだ表現をひきだしている。“オーボエ奏者引退”を宣言した宮本の指揮者宣言ともいえる、大きなステップアップが実感される。
宮本のクラシック以外での活動の軌跡を一望するベスト盤。TV番組やCM曲として有名な作品も多く、宮本のオーボエがいつも我々の身近にあったことを思い出させる。その多彩さとともに、くっきりと浮かび上がってくるのは、やはりその美しい音色と高い技術の貴重さだ。