2007年2月発売
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株式会社ポニーキャニオン『魂/Kon』でセンセーショナルなデビューを飾った沖縄の歌手。これがセカンド作。プロデュースは前作同様、ベーシストの井上陽介。スタンダードはもちろんだが、ドスのきいた迫力ヴォイスでソウルフルに熱唱するR&Bも最高。存在感のある歌声は、ただただ圧倒的。
上々颱風の女性ヴォーカル(二人いるうちの小柄なほう)が、初のソロ作を発表。椎名林檎の「本能」を取り上げるなど、本体とは一味違う“モダンな”曲調もちらほらする。いったんこぶしや“張り”を利かせ始めると、あか抜けなさが匂う芸風は相変わらずだが。
1955年に沖縄で創設されたマルタカ・レコードが誇る女性グループたちのオムニバス・アルバム。伊波貞子フォーシスターズや大城志津子ヤングシスターズ、ひめゆり娘ら5組が60年代に残した作品を収めており、他の地域では味わえない豊熟な芸の花々が咲く。
ツイン・ヴォーカル/ギターを擁する沖縄の6人組。ベイ・エリア系のスラッシュ・メタルに90年代的なヘヴィ・グルーヴをミックスしたような音と、ガーリック・ボーイズやハンサム兄弟にも通じるコミカルbut批評的かつ叙情的な日本語の歌で迫る。面白い。
地獄車などで活動したベーシストが、一生続ける思いで新たに結成したバンドの1作目。ミッド・テンポのリフを主軸にしながらヘヴィに攻める。うねりというより歯切れよさを重視したリフは、80年代のスラッシュ・メタルにも通じる。
99年に千葉で結成された5人組ヘヴィ・ロック・バンド、3年ぶりの作品。2曲のオリジナルに加え、デュラン・デュランのカヴァー「ORDINARY WORLD」も収録。2007年1月に脱退したAKIHIROのベースが聴ける貴重な一枚にもなった。
スペイン産メタル・バンドの第6作。タイトルどおり、タロット・カードをモチーフにしたコンセプト・アルバムで、クラシカルなフレイヴァーをちりばめた、勇壮かつロマンティックな作風は、シンガーの表現力向上もあり、ますます劇的に進化を遂げている。
フィンランドのデス・メタル・バンド、モルス・プリンシピアム・エストの通算3作目。エクストリームな刺激を振りまきながらも、ツイン・ギターとキーボードをフィーチャーし、ドラマティックに仕上げる。テクニカルなプレイの応酬でもある。
スウェーデンのヘヴィ・メタル・バンドの2年ぶりの6作目。ラップ風のヴォーカルを聴かせるタイトル曲、バンジョーをフィーチャーした「アメリカ」、ディスコを取り入れた「ディスコ・クイーン」など、新生面を見せる興味深い演奏だ。それにしても歌詞の多さにも驚かされる。
スウェーデン産メロディアス・メタル・バンドの2作目。高音域を活かしたヴォーカルと流麗なギター・ワークで、北欧然とした哀愁のメロディを際立たせた楽曲が並ぶ。ほんのり様式美がかったムードが日本人好みというか、その筋のマニアの琴線を刺激するはず。