音楽むすび | 2007年3月21日発売

歌手デビュー10周年を記念した、さくらのべスト・アルバム。丹下桜名義による録音を含む彼女の活動を網羅しており、本人の選曲盤とファンによるセレクト盤の2枚組からなる充実作だ。

ストリート・ライヴがきっかけとなって「SNOW DRIVE」がMBS『魔法のレストラン』のエンディング・テーマに起用された山本アラタのファースト・ミニ・アルバム。ソフト＆メロウなバラードからタイトでドライヴ感ある曲まで、キャッチーで甘いヴォーカルが将来性を感じる。★

最高の音で楽しむために！

水墨画家・王子江のジャケットに心がなごむ、子供に向けたクラシック名曲集。監修の有馬礼子による解説はルビ付き、両親向けの手引きまでついた親切さだ。録音は古めだが、音質は上々。何よりも音が微笑んでいるのが嬉しい。懐かしい巨匠たちの名演盤としてもお勧め。★

戦後日本のハワイアン・シーンを牽引してきた二人のスティール・ギター奏者、大橋（vo）と白片（vo）の競演を90年に録音した初のアルバムだ。30〜40年代のハワイアンの雰囲気が横溢し、のどかなハワイアン歌謡となっている。戦後日本でのハワイアンの姿だ。

アレンジャー、リミキサーとしても活動するプログラミング担当のhajimeinoueと、尺八奏者の小濱明人のデュオ作。エレクトロなトラックと、人間の息遣いそのものといえる尺八の共演は、力の抜けた緊張感に満ちた独自の音風景を鮮明に描きだしている。