2007年5月発売
録音に携わった楽曲は優に1万を超えているというキーボーディストにしてソロでもコンスタントに活躍している富樫春生の7年ぶりのアルバム。ファンクなグルーヴの生活圏がゆったりとしたところにある音楽は、ポスト・ロックなどのジャンルを寄せ付けない。★
メロディック・シーンを中心に、さまざまなフィールドで活躍するORTEGAとMUGWUMPSのスプリット作品。両バンドとも、ジャンルに囚われない奔放な楽曲を披露している。
デビュー10周年を迎えた記念すべきフル・アルバム。懐かしさすら感じるギター・ポップから美メロでささやくバラードまで、前向きではつらつとした彼らの音楽スタイルがそのまま凝縮された作品。さっぱり風味の可愛らしさが光る藤島のヴォーカルは、今も健在。
NEWDAWNの2ndアルバム。安定感のある重厚な演奏と美しくも懐かしい旋律、そして文学的な歌詞が見事に融合されている。研ぎ澄まされたサウンドながら、インパクトの強さと存在感の大きさは唯一無二だ。
腹筋を刺激するようなビートを中心に、時に甘いささやきやアンニュイな響きを交えながら、多彩なグルーヴをもたらすセカンド・アルバム。北京語で繰り広げられながらも耳なじみがよく、クオリティの高いサウンドとともに心地よく浸透していく感覚だ。
メイン楽器はスティール・ギターだが、弦楽器全般を扱うマルチ奏者である彼の、初期3枚からのベスト盤。選曲&ライナーノーツが音楽的に共通するSAKEROCKの星野源。穏やかで緩やかな音世界が心底心地よい。2枚目には未発表ライヴ音源を収録。★
『CanCam』『BLENDA』のモデルとして活躍する武田真理子のファースト・ミニ・アルバム。モダンでスタイリッシュな、ラウンジやクラブの背景を彩る歌もの音楽としても似合いそうな作品だ。彼女のビジュアル・イメージをより美化した形なのが良い。
ミディアム〜スロー中心、今風でいて70年代がちらちら覗くシンプルなサウンド。その中で、少し鼻にかかった印象的な声を持つ彼の正統派R&Bシンガー像が浮き彫りになる。バッド・ボーイ社をあとに放った3年ぶり3作目。ララ・ハザウェイやデイブ・ホリスターとの共演曲も。
ジャイルス・ピーターソンも絶賛したフランスの男性アーティストのデビュー作。サン・ジェルマンやトゥー・バンクス・オブ・フォーにも通じる、ダークでメランコリックな音像が魅力的。アシッド・ジャズ以降を感じさせるオーガニックなプロダクションも秀逸だ。
久しぶり、8枚目のシングル(アニメ『名探偵コナン』のエンディング・テーマ)。ファルセットもまじえた心のこもったヴォーカルが胸にしみる美しいバラード・ナンバーだ。ほかにミニー・リパートンの名曲に挑戦。また本人が制作した絵本も付いている。
表題曲はルリハコベの花言葉“約束”がテーマ。遠く離れた大切な人への想いがノスタルジックな曲調で綴られる。間奏では作曲者の春畑道哉が弾く三線をバックに民謡風合いの手も披露。「スパンコールナイト」はアーバンなアレンジの不夜城ポップス。歌詞も歌唱も楽しげにハジけている。
最高の音で楽しむために!