2007年6月発売
ファジル・サイ、ハイドンを弾く!ファジル・サイ、ハイドンを弾く!
トルコ出身のファジル・サイは、もっとも活きのいいピアニスト。ハイドンが、古いしきたりの世界から解き放たれ、喜々として飛翔しているかのような演奏だ。録音がまた面白い。間接音をタップリと採り入れ、華麗な響きと豊かな臨場感を作り出している。
モーツァルト:交響曲第39/40/41番≪ジュピター≫モーツァルト:交響曲第39/40/41番≪ジュピター≫
2007年1月からオーケストラ・アンサンブル金沢の音楽監督を務める井上道義の就任記念アルバム。交響曲第39番第1楽章の序奏の猛烈なスピードに驚かされる。速めのテンポやノン・ヴィブラートなどの古楽的なアプローチを積極的に取り入れた新鮮な演奏だ。
アイヲシルアイヲシル
まさに“歌うたい”という言葉が似合う男であり、歌に寄った作品だ。人生の喜哀を唄うのはもちろん、その物語の中につねにドラマを描いている。一曲一曲聴くたびに頭の中に浮かび上がる情景の数々。手元に置きながら、ともに人生を感じ合いたい作品に出会えた。
アリア 河原泰則 ライヴアリア 河原泰則 ライヴ
コントラバスをチェロのように扱う河原泰則の、目も覚めるパッセージには驚嘆のほかない。今回の一押しはヴァイオリンの名手オレグとのコラボによるボッテジーニの協奏曲。高音と低音に離れた旋律線が交錯しながらハーモニーを構築するさまなど興趣が尽きない。
愛の賛歌愛の賛歌
アコーディオンとヴィブラフォンのマエストロ、ガリアーノ・トリオがアルゼンチン・タンゴの巨匠アストル・ピアソラの没後15年目に捧げたアルバム。ニューヨークから迎えたミュージシャンとともにピアソラへの思いを響かせている。