2007年6月発売
音楽の都オーストリアはウィーンでレコーディングされた、くるりの2007年6月発表のアルバム。ウィーン交響楽団とのセッションを実現させ、クラシックとロックの融合に成功している。⇒♪くるり特集♪をチェック!
説教節あるいは韓国のパンソリのごとく、情の高まりにつれて響きがざらと倍音を孕んで凄味を増す。エルガーの濃密な官能も驚きだが、絶品はヴェラチーニ。バロックの簡潔な枠組みの中、奔放に燃え立つ一歩手前で情感を溜める、ぎりぎりの切迫感がたまらない。
イタリアン・メタルの中軸をなすバンド、ヴィジョン・ディヴァインの通算6枚目となるアルバム。コンセプチュアルでありつつも、各曲の個性がよく表わされている。心地良く響くハイトーン・ヴォーカルも充実の仕上がり。
和のテイストを持つメロディアス・ハード・ロック・バンド陰陽座の、アルバムに先駆けたシングル。4曲をそれぞれ別のメンバーが作曲しており、音楽性の豊かさがシングルだけでもわかる(バラードの「揺籠の木」が出色)。日本語の響きを活かした歌詞もおもしろい。
30年近いキャリアを持つヘヴィ・メタル・バンドの、3年ぶりのスタジオ・アルバム。元気いっぱいなサウンドは、まさにサクソンそのもの。往年のファンも満足する、ぶれないヘヴィ・メタル魂が頼もしい。マテリアルも粒揃い。2007年10月の、26年ぶりの来日公演も楽しみだ。
ジャーマン・メロディック・パワー・メタル界の中堅、フリーダム・コールの5thアルバム。本作はファンの間で評価の高い3rdアルバムを思わせる作風で、原点回帰的とも受け取れる。安心して聴ける王道の一枚だ。
2004年に91歳で亡くなった伊福部には根強いファンがいて、キングレコードでも10枚に及ぶアルバムがリリースされている。今回は彼の名を冠した音楽祭のライヴ。映画のための作品と管弦楽曲からアピール性の高いものが選ばれているので、伊福部ワールド入門にはぴったり。
ユニークな日本髪スタイルの三味線弾き語りで海外公演でも注目されるうめ吉と、倉敷のご当地ソングが合体した。幻の名曲「倉敷節」が71年ぶりにCDとして復活。徹底したレトロなサウンド、アートワークで、いにしえの日本情緒を味わうのも一興だ。