2008年11月19日発売
2006年に設立され、タイトル数も20をわずかに超えただけだというのに、コアなファンからの注目度では群を抜くインディペンデント・レーベルの魅力を凝縮したコンピ。パンク・ハードコア・メタルを中心に、そこにとどまらない多彩なサウンドを聴かせてくれる。
奥田民生、いとうせいこう、DJ FUMIYA(RIP SLYME)、土岐麻子など、多彩なゲストが参加した12作目。とはいえ、相変わらずマイ・ペースに雑食性の濃いロックを聴かせる。年齢を経てもなお貪欲な姿勢が素晴らしく、潔いタイトルやジャケットにも尋常じゃないパワーを感じる。
ベストを挟みながらの1年ぶりのアルバムで描かれるアコースティック・ギター絡みのバンド・サウンドは、ブルースやルーツ・ミュージックというバンドの血肉を今の時間軸で再制度している趣がある。そんなバンドの内側からあふれる音楽は、リアルな熱を留めている。
電気グルーヴの「シャングリラ」のカヴァーで話題のSaori@destinyのファースト・アルバム。ここ最近のテクノ・ポップの人気復興もあって、このジャンルのファンにとっては必聴のアイテムだろう。タイトルは“CHAOS”でも、収録曲はメロディアスでヴォーカルもキュート。
映画音楽作家ジョン・ウィリアムズの息子で、80年代後半にはTOTOに参加していたシンガー・ソングライターの通算10作目のソロ作。TOTOファミリーのバックアップで、ヌケのいい80年代の王道アメリカンAORタッチのサウンドに仕上がっている。
米ヘヴィ・ロック・バンドの1作目で日本デビュー作(2006年発表)。ダークでパワフルな曲に加え、「Castle in the Sky」のようなピアノ入りの物悲しいミディアムもあり、バラエティに富んだ曲が並んでいる。またヴォーカルがやや中性的なのもおもしろい個性といえるだろう。
名古屋発のメロディック・パンク・バンド、THE CLUTCHのアルバム。2008年にCAFFEINE BOMB RECORDSに移籍、D→SKが加入後初のアルバムは、オープニングからBPM最高速の哀愁たっぷりのメロディック・パンク。キャッチーな楽曲満載。