2008年11月発売
戦後、米軍の将校クラブで演奏されたビッグバンドから沖縄のジャズは始まっているという。本作は沖縄ジャズ協会設立50年を記念してのアルバム。スウィングするビッグバンド編成の演奏を中心に、島唄(民謡)などから本作のための新曲を心地よく聴かせている。
多彩な才能が活躍する日本のギター界で気を吐く彼。何よりも芸術的なセンスの豊かさが大きな魅力だ。今回はピアノ作品を、自らギター用に編曲。原曲の雰囲気を残しながらも、ギターのためのオリジナル作品に聴こえるのは、彼の卓越した音楽性ゆえ。すみずみまで美しい。★
2004年結成の4人組が、欧州でも実績を残しつつある中で放つ3作目。従来のヘヴィ・ロック・スタイルをベースにデジタル色の強い同期サウンドを大幅に導入。自ら積極的に変化を持ち込んだ点は新鮮だが、逆説的にバンドの核たる部分が強調されたのも面白い。
積極的にライヴ活動を行なってきたdustboxの5thアルバム。メタリックな2ビートを基調にした曲や、スラッシュ・メタル全開の曲、アコースティックに歌い上げる曲など多彩な一枚となっている。
ブルータル・トゥルースのリッチ・ホーク(ds)が率いるアメリカ出身の三人組。本作は2枚目のアルバム。収録曲数だけで驚かされる人もいるだろうが、グラインドコア・ポップとでも言うべき豪快な変態的マテリアルを矢継ぎ早に繰り出す作風には文句なし。
日本のホラーをコンセプトに活動するメタル・バンド、犬神サーカス団の4作目となるミニ・アルバム。極楽行きの夜行列車に乗り込むシーンから始まるコンセプト作で、映画仕立てのセリフも入るなど、バンドのダーク・サイドが発揮されている。恐怖の一枚。
細野晴臣や坂本龍一らに絶賛された男女アコースティック・デュオ、ビューティフルハミングバードの4作目。大正時代に建設されたラウンジホールにてレコーディングされたサウンドは、美しい響きをたたえている。