2008年12月24日発売
親しみを込めて“ジョギ”と略称されることもある女流義太夫の第一人者で、人間国宝でもある竹本駒之助の全集である。男性には表現できない義太夫節がそこにある。男による人形浄瑠璃(文楽)や歌舞伎などの舞台に出られなかった歴史を持つ女流義太夫は、素浄瑠璃という演奏スタイルで展開されていく。物語を語る太夫と低音域の太棹三味線(鶴澤津賀寿)とで描写していくのである。その演目は男・女に違いはなく、この全集には浄瑠璃・義太夫節の代表的作品を収録している。『平家物語』や『源平盛衰記』を題材にした梶原源太をめぐる物語が展開される「ひらかな盛衰記」神崎揚屋の段(ディスク1)から源義経伝説をテーマにしつつも平維盛を主人公にした「義経千本桜」すし屋の段(ディスク10?11)までを各CDに一話ごと収録。歌舞伎や文楽ファンならば、知っている物語ばかりである。
創立10年を記念した、ラブ・ソング中心のコンピ。才色兼備な女性シンガーが多いイメージがあるが、7曲目は唯一の男性バンド。大人の色気薫るヴォーカルが新鮮。圧倒的に耳に馴染みやすいJ-POPを提供し続ける同レーベルにあらためて感服。詳細な楽曲・アーティスト解説付き。
GIZA studioの10周年記念アルバム。倉木麻衣に愛内里菜、GARNET CROWなど同レーベルを代表する16のアーティストによるマスターピース16曲を収録。ZARDやつんく♂の曲も手掛けた作曲家・大野愛果の辣腕に脱帽。B'zプロデュースの2、9曲目や気鋭の若手4、5曲目も◎。
スウェーデンのハード・ロック・バンドが放つ通算8作目、スタジオ録音のオリジナル・アルバムとしては6作目に当たる。「フローズン・フラワー」を筆頭に、彼らの特徴であるヒット性のあるメロディアスな作品が多く、珍しくニュー・イングランドの「ハロー,ハロー,ハロー」をカヴァーしている。
イギリスのモダン・スラッシュ・メタル・バンド、サイロシスのデビュー・アルバム。ストレートなスラッシュ・メタルにエクストリーム系のサウンドをプラスした、アグレッシヴな音楽性が魅力だ。
スウェーデンのパワー・メタル・バンド、ファルコナーの6枚目となるアルバム。土臭い硬派なサウンドを聴かせてくれる彼らだが、その中に光るキャッチーなメロディが魅力的だ。
奇跡の再結成が続くなか、カーヴド・エアも復活。2009年1月の来日に先駆けリリースされたのが、往年の代表曲の再録に新曲3曲をプラスした22年ぶりのアルバム。衰えぬパワーやソウルフルになったヴォーカル、アレンジを一新した名曲など、新鮮な驚きが次々に襲ってくる!
スウェーデンから彗星のごとく現れたデスメタル・バンドの1stアルバム。極限的に重くしたサウンドに、アコギやピアノを効果的に配したドラマティックな楽曲展開は特筆もの。新人とは思えない攻撃性とテクニックに注目だ。
スウェーデンのプログレッシヴ・メタル・バンド、オーペスの2ndアルバム。プログレ、サイケデリック、フォークなどに影響を受けたハイブリッドなメタル・サウンドが独自の世界観を生み出している。
スウェーデンのプログレッシヴ・メタル・バンド、オーペスの3rdアルバム。ブラック・メタル風のブルータルなサウンドに70年代プログレ/サイケのテイストを持ち込み、彼らの転機となった一枚だ。