2008年12月24日発売
非常にポップで軽快だが、強力なスウィング感と柔らかいフィーリングを内包しつつBGM的にならない演奏ぶり。粉砂糖をまぶしたようなアレンジの妙とともに、ピアノの美音も強く印象に残る。ジャズとバッハの融合という堅い表現が似合わない、一線を飛び越えた好結果だ。★
現役女子大生ジャズ・ピアニストの松本茜、山下弘治、松尾明のトリオによるバカラック作品集。拍数を微妙に変えるなどアレンジにも細かく気を配っているようだが、とにかく三者ともプレイが小気味よいので、曲の良さがストレートに伝わってくる。
少女っぽさと妖艶さを自在に行き来するヴォーカルと不思議キャラで個性を発揮するシンガーのJ-roomレーベル時代のベスト。ラテンにアレンジした「夏をあきらめて」、浮遊感が心地よい「カーニヴァル」、情熱的な表現が光る「アドロ」、ロマンティックな「男と女」、軽やかだがフックが利いている「アマポーラ」とバラエティ豊か。
多くのトランスCDから重要曲だけをまとめたトランス・ベスト・シリーズ『トランス・レイヴ・ベスト』の2008年12月発表の17作目。監修とノンストップ・ミックスはDJ KAYAが担当している。
石野真子の2008年12月発表のシングルは、東京タワーの開業50周年記念となる公式応援ソング。作詞を326(ミツル)が手がけている。カップリングには、ライヴ会場限定で発売されたレア音源「Eve」などを収録。
INFINITY 16待望のセカンド・アルバム。MINMI、湘南乃風、GOKI、三木道三など盟友らが集結。ジャパレゲを強烈に打ち出した津軽三味線のトラック1曲目からポップで洗練された世界に引き込まれる。随所にあるSEトラックも粋。ディスク2にはミックスを収録。★
いちイタリア人歌手としてのパヴァロッティと、もちろん共演者たちを楽しむアルバム。歌ものとして文句なく豪華絢爛なだけでなく、ポップスの、そしてライヴのすばらしさに感動できる。彼の業績を語る際に、欠かせない一枚となる可能性あり。全曲に歌詞と対訳付き。★
モデルとしても人気の岡本玲のデビュー・アルバム。シングル曲「teenage days」「Railroad Star」「恋愛方程式」をはじめ、収録曲はすべて彼女自身が作詞を手がけている。
「さまざまな感情の素敵なカクテル」とネトレプコ自らが称する、トップ・アーティストならではの至芸が凝らされた愉悦の極。独、仏、西、ノルウェー、チェコからイディッシュまで多彩な言葉、感情、音楽が次々と繰り出される中から、彼女の人生が浮き上がってくる。
ソロ・デビュー5年間の集大成。ヘヴィでグラマラスな先入観を持たれがちな人だが、ヴァイオリンやアコースティック・ギターを使用したサウンド、哀愁をたたえたメロディ、せつなさとしなやかさを兼ね備えたヴォーカルの魅力はズバ抜けている。再発見してほしい。