2008年2月20日発売
マルチ・プレイヤー的才覚も持つ、24歳の新進シンガー・ソングライターのデビュー・アルバム。Charと小澤健二とリチャード・ティーがアイドルという。たっぷりとした質感を持つ円満なメロディのもと、初々しい歌声をのせる。整った、都会的なポップ・アルバム。
オペラ、クラシックの素養を下地にした確かな音楽性、歌に対して真摯に取り組んできた透明感のあるヴォーカルが全編を貫く。彼女の声に寄り添ったナチュラルなサウンドも素晴らしい。日本・欧州・アジア同時発売。沁みて、そして響くデビュー10周年記念アルバム。
一流のジャズ・プレイヤーたちによる演奏が楽しめる、“JAZZで聴く”シリーズの内の1枚。「風の詩を聴かせて」「明日晴れるかな」など、桑田佳祐の名曲をお洒落なジャズ・アレンジで楽しめる。
仲道祐子は幅広い分野で活躍する多才なアーティストである。しかし、2007年秋に収録されたこのCDを聴いて、完璧な基礎技術の上に積み上げられたクラシックのピアニストとしての比類なき資質にほとほと感服した。優れたピアノ小品集として強く推薦したい。★
ベーシストの鳴瀬喜博を中心に、現B'zの松本孝弘(g)やカルメン・マキ(vo)らが集結したセッション・バンドが87年に発表したライヴ盤が復刻。安定感と熱気に満ちた歌と演奏は、20年以上経った今でも確かな聴きごたえを与えてくれる。
ラスマス・フェイバーによるコンピレーション・シリーズ。第4弾となる本作では、数多くの名義を持ち幅広いジャンルを手がける実力派ハウス・アーティストのリチャード・アーンショーをフィーチャーしている。
史上初の黒人・演歌歌手として話題を集め、ヒット・チャートの上位に食い込んだデビュー曲。作詞/秋元康、作曲/宇崎竜童による王道の演歌を彼は、オーセンティックな“日本の”ヴォーカル・スタイルで堂々と歌い上げている。どこかサンタナっぽいギターもシブい。
94年に彼女がデビューする以前のアマチュア時代にカセットのみで販売され、ファンの間では垂涎の存在だった音源が、彼女のインタビューなども含めて嬉しいCD化。アコギのざっくりとした音色にのせてキュートに歌う彼女は、すでに自信に満ちた趣で凛々しい限り。
作詞作曲をつじあやの、プロデュースをBEAT CRUSADERSが手がけたコラボレーション・シングル。さらに“ケロロ軍曹”ともコラボし、映画『超劇場版ケロロ軍曹3 ケロロ対ケロロ 天空大決戦であります!』の主題歌となった。
制作・出演
GraceDavidson / JulieCooper / エイミー・カーソン / グリーグ / ザ・シックスティーン / シャーロット・モッブス / ハリー・クリストファーズ / リビー・クラブトリー / レベッカ・アウトラム西欧において聖母マリアへの信仰から霊感を得た音楽は枚挙にいとまがない。シックスティーンは中世から現代に至る魅惑の17曲を選び、精緻なアンサンブルを聴かせる。フォーレやエルガーの曲など憧れの情感にあふれ、耳を傾ける者の魂まで浄化するようだ。
過去4枚のアルバムから選んだベスト盤。四つ打ちやドラムンベースなどクラブ側のグルーヴに、サックスなどジャズ的プレイを絡ませた音作りで、いかにポップスとして成立させるか、その試行錯誤の記録といえる。2000年代シティ・ポップのひとつの有り様。
湘南、逗子海岸で日々を過ごす男性二人により結成されたフォーク・デュオのメジャー・デビュー・シングル。湘南という言葉からオーガニックなサーフ・ポップという印象も覚えるよう、彼らも多分にその要素は持っている。だけどそれ以上に、温もりにあふれた歌なのが嬉しい。
人生とは、自己とは、といったテーマを唄うときに必要なのは時代に迎合した装飾を削ぎ落とし、素直な眼差しで対象を言葉にすることだ、と復習させられた。シンプルなサウンドが彼のメッセージをより明確に浮き上がらせ、聴き手のコッた心を揉みほぐす。
2007年に結成45周年を迎えた老舗ヴォーカル・グループ、ロス・インディオスの2008年2月発表のアルバム。「別れても好きな人」「知りすぎたのね」といったヒット曲満載のディスクと、新録曲やカラオケが収録されたディスクの2枚組作品だ。