2008年2月発売
ギーゼキングの代表的な録音であるドビュッシーのピアノ・ソロ作品全集からの1枚。いまだにドビュッシー演奏の中で、重要な位置を占めている。豊饒さと明快なリズム、音色の移ろいなど、他の追随を許さない仕上がりだ。
ドビュッシーの後期の傑作、練習曲第1、2巻と初期から中期の比較的珍しい小品をまとめたアルバム。練習曲でのギーゼキングのテクニックの冴えもさることながら、ここでは小品の演奏も聴きものだ。
フィッシャー=ディースカウの7種ある「冬の旅」の、最初のステレオ録音盤。30代後半の若々しく張りのある声が聴ける。一音一句にまで神経を張り巡らせた名唱で、ムーアの絶妙な伴奏が万全の支えをしている。
シュワルツコップの引退間近の録音。全盛期の艶やかな声ではないが、ドイツ・リートに偉大な足跡を残した名歌手の、経験のすべてが注ぎ込まれた奥行きの深い名唱が味わえる。リート・ファン必聴の一枚。
米カリフォルニアのサーフ・タウン、デルマー出身。2005年発表のデビュー作により“女性版ジャック・ジョンソン”として人気を得た女性シンガー・ソングライターのセカンド。多彩なサウンドの楽曲を収録しつつも、ナチュラル&リラックスなスタンスは不動。
発売元
ユニバーサルミュージックオランダのDJ MAESTROによるブルーノートのミックス・シリーズ。ホレス・シルヴァーらファンキーでブルージィなプレーヤーの楽曲は格好の材料か。収録アーティストの中では若手にあたるMM&Wの楽曲も、グルーヴ感たっぷりですんなりフィット。
そのクールなリズムがヒップホップ界隈でサンプリングのネタとされることの多いブルーノート音源。ジャズ・ビートの虜になった人にはとても聴きやすく、かつレーベルの横顔も知ることのできるコンピだ。
“映像的匂いがする歌もの”というコンセプトのもとに選曲されたカヴァー・アルバム。あえてライトなムードにアレンジされた尾崎の「I LOVE YOU」や、本家が参加した「別れましょう私から消えましょうあなたから」など、甲斐の声質や歌い方を知りつくしたアレンジャーの勝利。横山剣の「タイガー&ドラゴン」が矢沢永吉みたいに聴こえるのが面白い。
大阪出身のフロントマン三人が、北海道酪農学園大学で出会った道産子ドラマーと結成したというポップ・ロック・バンドの5作目。明るくキャッチーなメロディとギミックなしのストレートなギター・バンド・サウンドが痛快で、これぞ王道ジャパン・パンク。
ノルウェー出身のプログレッシヴ・メタル5人組のファースト(2005年)の日本盤化。2007年のセカンドも好評だが、1作目からして完成度が高く、やはりメンバー各人の確かなテクニックに裏打ちされてのドラマティックかつ叙情的な音世界は日本人好み。今後も要注目だ。
これまでにもカーマイケル、ガーシュウィンのソング・ブックを手がけたチャーラップ。トリオ通算7枚目は、米スタンダードを数多く生み出したアーヴィング・バーリンの代表曲を集めたもの。どの曲もテーマからアドリブまでお手のモンさといわんばかりに流麗かつ小粋。
マリリンは西海岸で活動するポップス系シンガーだが、ニューヨーク初録音の本作は、サイラス・チェスナットやケン・ペプロフスキーらと共演した正統派のジャズ・ヴォーカル作品。しっとりとした味わいが魅力。「キャラバン」ではアップ・テンポの熱唱を披露する。
NYアポロシアターでも喝采をあびた平成生まれのシンガー・ソングライター、清水翔太のデビュー・シングル。自分を支えてくれる大切な人や場所(=HOME)についての、実体験から発せられた感情描写が涙を誘う渾身の仕上がりだ。
セリーヌ・ディオンとのデュエット曲「あなたがいる限り〜A WORLD TO BELIEVE IN〜」、そして「Urban Mermaid」はCMでもおなじみ。ほかテレビや映画のテーマ曲を含め、充実度満点のセカンド・アルバムといえる。透明感あふれる歌声は艶を増し、さながら清らかな春風のように、聴き手の心をときめかせてくれる。
韓国で俳優、歌手として活躍しているジョンフンの4枚目のシングル。日本でも抜群の人気を誇る彼だが、アップ・テンポの「サクラTEARS」、バラードの「GLASS RAIN」、メロウな「愛のうた」と、どれも素晴らしいメロディアスなナンバーになっており、ジョンフンの日本語の歌も上手い。