2008年3月19日発売
中川翔子にとって初のオリジナル・アルバム。歌っている姿が目の前に立ち表われてくる親密性があり、ロック、ポップ、バラード、エレクトロ……の、どの風景にもフィットしていく声の自在性がある音楽の有り様は、2008年のアイドル歌謡の正しき姿を示しているようだ。★
カナダ・トロント出身の男女デュオ、クリスタル・キャッスルズのデビュー・アルバム。コンピ盤『KITSUNE MAISON Vol.4』などで知られる彼らが、反骨精神と創作意欲をパワフルに表出している。
元ジェリーフィッシュのロジャー・ジョセフ・マニング・Jr.が放つ2ndソロ・アルバム。ドリーミーかつメロディアスな作風は前回と同様ながら、ロック色の強いナンバーが印象的だ。
韓国の男性3人組ヴォーカル・グループ、sg WANNA BE+のメジャー・デビュー・アルバム。公式HPに寄せられたファンからのリクエストを基に選曲したベスト盤で、抜群の歌唱力と甘く切ないハーモニーが存分に堪能できる。
フィギュア・スケートでよく使用されるクラシックの楽曲を収録したコンピレーション・アルバム。荒川静香が使用した「誰も寝てはならぬ」以来、使用楽曲は日本選手の活躍とともに脚光を浴びており、押さえておきたい一枚だ。
ニッポン放送『江原啓之の幸せレッスン』から生まれたミニ・アルバム。番組のコーナー「今、想うこと」で発信する江原啓之のメッセージを、シンガー・ソングライターの神部冬馬が歌で表現している。
80〜90年代にかけて一斉を風靡したJ-POPの名曲をスムース・ジャズ・アレンジでカヴァーしたアルバム。インストゥルメンタルとヴォーカル楽曲を織り交ぜた構成の中、鈴木聖美らのセルフ・カヴァーも収録されている。
新曲「光のかけら」を含むミニ・アルバム。ほかの4曲は、テレビの旅番組で1年間、四季によって書き換えられたテーマ曲。そのためもあってか、いずれの楽曲も温かなぬくもりを感じさせる心地よいナンバー。ほっと一息つきたくなる作品。
アニメ専門チャンネルAT-X『Mnemosyne-ムネモシュネの娘たち』のオープニング&エンディング曲によるシングル。「ALSATIA」はオルタナティヴなエッセンスを感じさせるものの、残りはメロディック・スピード・メタル・バンド然とした威風堂々とした印象。頼もしい 一枚だ。
ピアノ学習者のための作品でありながら、そこに現代の音感覚や技法、そして民族音楽の素材を自然に盛り込んだ「ミクロコスモス」。教育用どころか、鑑賞用としても全153曲を一気に聴かせてしまう素晴らしさ。落ち着いて成すべきことを成した演奏もいい。
バルトーク作品に関するレクチャー・コンサートを精力的に行なっているパップ晶子による、バルトーク「ミクロコスモス」の全集第2巻。練習曲集でもありかつ実験場でもあるこの曲集の、範となるべきアルバムだ。