2008年9月発売
メシアン:トゥーランガリーラ交響曲 世の終わりのための四重奏曲メシアン:トゥーランガリーラ交響曲 世の終わりのための四重奏曲
制作・出演
アロイス・コンタルスキー他 / オリヴィエ・メシアン / サイモン・ラトル / サシュコ・ガヴリーロフ / ジークフリート・パルム / トリスタン・ミュレイユ / ハンス・ダインツァー / バーミンガム市交響楽団 / ピーター・ドノホー十種以上ある「トゥーランガリラ交響曲」は、いずれも個性的で優れた演奏揃いだが、若きラトルの録音も、この曲の新たな魅力を引き出した秀逸な演奏を聴かせている。「世の終わり……」も有名な録音だ。
バルトーク:バレエ音楽≪中国の不思議な役人≫ 管弦楽のための協奏曲バルトーク:バレエ音楽≪中国の不思議な役人≫ 管弦楽のための協奏曲
抜群の推進を誇った、ラトル30歳後半の快演。バルトークの独特のリズムを、このようにカッコ良くきめられる指揮者は、そうはいない。それに加えて、オーケストラの透明感あるサウンド作りも驚嘆ものだ。
ストラヴィンスキー:バレエ音楽≪春の祭典≫ ≪ミューズの神を率いるアポロ≫ストラヴィンスキー:バレエ音楽≪春の祭典≫ ≪ミューズの神を率いるアポロ≫
「春の祭典」は、ラトル2度目の録音。鋭いリズム、音量、音色のバランス、ぐいぐいと迫ってくる推進力など、文句なしの出来だ。新古典主義時代の「アポロ」もキリッと締まったタイトな演奏となっている。
サン=サーンス:ピアノ協奏曲全集 他サン=サーンス:ピアノ協奏曲全集 他
コラールが満を持して録音した全集。古典的な均整美と豊かな色彩感とが一体となった作品を、コラールはクールに洗練された味わいを持って演奏し、新たな魅力を創出している。プレヴィンによるバックも素晴らしい。
メンデルスゾーン/シベリウス:ヴァイオリン協奏曲メンデルスゾーン/シベリウス:ヴァイオリン協奏曲
サラ・チャン16歳の時の録音。すでに熟達したテクニックを持ち、その音楽性は完成の域に近づいている。ヤンソンス、BPOという願ってもないサポートを得て、彼女の魅力が十分に開花した一枚。
モーツァルト:ピアノのための5つの変奏曲モーツァルト:ピアノのための5つの変奏曲
バレンボイムは、モーツァルトが書いた全15曲の変奏曲を録音しているが、本作はその中からの抜粋盤。モーツァルトの熟達した変奏の技の魅力を十全に引き出した仕上がりだ。
ファイア&アイス〜サラ・チャン ヴァイオリン名曲集ファイア&アイス〜サラ・チャン ヴァイオリン名曲集
サラ・チャン、20歳を迎えた年の録音。タイトルどおり、情熱がほとばしる曲と、ヴァイオリンの甘い響きを前面に押し出した曲とが、ほぼ交互に繰り出される選曲だ。歌心満点のドミンゴの指揮と一体となった名演集。