2008年9月発売
ベストセラーとなった企画の第2弾。今回もファンにはたまらないアルバムだ。彼女が“旦那”と呼ぶストラディヴァリウスを独特の弓さばきで思うように鳴らしながら、情念すら感じさせる音楽性メロディを歌いあげていく。出しゃばらないオルガンの音色と演奏が心憎い。
ヴァイオリニスト・天満敦子のパートナーとして20年。吉武雅子のソロ・デビュー・アルバムだ。「エリーゼのために」から弾きはじめ、リャードフの前奏曲やショパンを並べたプログラム。聴き入るうちに、いつの間にか穏やかな気分にさせられる。いい演奏だ。
誰がなんてったってデイビスとマンス“モンクを弾く”なのだ。高級機、大音量で聴きたい。二人は「ブルー・モンク」を一音一音、確かめるよう慈しみ尊ぶよう唄う。アルコ・ソロ2、6曲目の至芸に酔い、ピアノ・ソロ3曲目にうっとり、ウネる極太ベースに体をよじる。良い! この一言。★
発売元
キングレコード株式会社積極的に他領域と交わって和太鼓そして新たな音楽の可能性を拡げてきた林英哲。そのソロ活動25周年を記念する演奏会ライヴ。オケの響きとわたり合って、すっくとパワフルにエモーションを掻き立てるその音の快は健在。石井独自の響きのラッシュが今なお圧巻だ。
25年以上のキャリアを誇るジャーマン・スラッシュ・メタルの雄のアルバム。ボーナス収録の「シェルショック」を除く原題の楽曲の頭1文字を並べるとアルバム・タイトルになるという仕掛けには思わずニヤリ。持ち前の猪突猛進スタイルを基調に、ダークで変化に富んだ音世界を披露している。
発売元
キングレコード株式会社2008年6月に亡くなった、日本を代表するホルン奏者、千葉馨の追悼盤。長くN響の首席奏者を務めた彼が同僚たちと残したモーツァルトのホルン協奏曲全集と日本人作曲家の室内楽作品を収める。特にモーツァルトの協奏曲全集は記念碑的な演奏といえる。
若い頃にギターに触れたことのある“ギター回帰層”をターゲットとした、フォーク・ミュージック中心のコンピレーション。歌詞カードにはコード譜が表記されていて、聴いて&弾いて楽しめる参加型の作品となっている。