2009年10月発売
SEAMOとしてのすべてのシングルを、年代順に網羅した初のベスト・アルバム。滑らかなラップのテクニックはもとより、大胆なサンプリングのセンスや親しみやすいメロディも秀逸で、2000年代的J-POPといえる斬新なスタイルを提示してきた彼の功績を再認識させられる。
川西幸一(ds/ユニコーン)、野田タロウ(vo.g/ジァイアントステップ)による“ふたりバンド”の6曲入りミニ・アルバム。ガレージ、パンク、ロックンロールなどを自由にぶち込んだ音楽性、奔放にしてダイナミックなサウンドはますますヒート・アップしている。
2ビートのメロディック・スタイルで統一されたコンセプト作。パンク・シーンで長いキャリアを持つ4人だけあってスキルは高く、近年はアニメのテーマ曲なども手がけたせいかメロディのポップさにも磨きがかかった。地元・川崎をイメージした物語的な歌詞の世界にも注目。
長野出身ロック・バンドのサード・アルバム。そのゆとりとカジュアルさが心地良いビートに緩急自在に響くギターが重なって、USロックを思わせるインディーズ系スタイル。出戸(vo)のハイ・トーン・ヴォイスがアンビバレンスな佇まいを醸し出し、J-ROCK的刹那もにじむグローバル感のある4人組だ。
シンガー・ソングライター、弥生の音楽は、気持ちと素肌をキレイにしてくれるという。高音域のヴォーカルがピアノ、ギター、ストリングスなどアコースティック楽器をたっぷり使ったサウンドとマッチし、リラックスした気分を醸し出す。美肌の大敵であるストレスを軽減してくれるからだろう。
ハウスネイションの人気レーベル、ターミナル・ディスコのヒット曲だけを収めた初コンピレーション・アルバム。パーティの雰囲気はそのままに、東京の週末を彩るキャッチー&アゲアゲなハウスだけを厳選して収録。
奇才・高橋悠治との出会いで生まれたという録音。フランス系の作品の合間に入れ込まれた彼の歌の数々が、絶妙なニュアンスを伴った彼女の歌とさりげなくリードしフォローする彼のピアノ演奏によって、浮遊感のある不思議な世界を作りあげた。美しいアルバムができあがった。★
ホルスト・シュタインが首席指揮者(96年以降は終身名誉指揮者)を務めたバンベルク響と残したブラームスの交響曲全集。シュタインのゆったりとしたテンポと微妙なニュアンス。バンベルク響の素朴な音色。まさに“本場のブラームス”というべきか。
シュタインが得意としていたドイツ・ロマン派の王道、ブラームスの交響曲全集からの一枚。シュタイン70歳記念で発売された作品の久しぶりの再発となった。バンベルク響とのコンビで披露された、ドイツの伝統に根ざした堂々としたブラームスだ。
竹内力の“双子の弟”による1stアルバム。“日本を元気にする!”をスローガンに、兄・竹内力作詞の曲や、竹内力が歌う『難波金融伝ミナミの帝王』主題歌「欲望の街」、モーニング娘。「LOVEマシーン」のカヴァーを収録。
元ヴォーカル・LISAを迎えた「SOUND BOY THRILLER」+LISA在籍時代のセレクション盤と、豪華コラボを展開したLOVESシリーズからなる、2枚組の10周年記念ベスト・アルバム。時代をリードしながら研ぎ澄まされゆくサウンドと、多彩な声を伴ってより際立つ世界観に、あらためて圧倒されるはず。
ベスト盤と銘打ちつつ、5曲もの新録音(わずか30秒の曲もあるけど…)やサントラからの楽曲が含まれた、お得感ある一枚。手作り感あふれる目玉トラック「小組曲「ピタゴラスイッチ」」をはじめ、楽譜集第2弾との連動曲も多く、ファンはぜひ楽譜も入手されたい。なお、新曲「亡き王女のためのパヴァーヌ」に過大な期待? はしないでね。