2009年10月発売
バンド結成15周年を記念した通算10枚目のアルバム。愛すべきおバカ・キャラ全開のシングル曲「僕のウィナ」をはじめ、心地良いメロディとキャッチーなパンク・サウンドによるハッピー盤。音楽的完成度の高さにも注目したい佳作だ。
超絶アコギ弾きとして脚光を浴びた人だが、デビュー作をミリオンセラーへと導いたのは、若々しさと哀愁とが同居する歌声の魅力だろう。今回の2作目では、彼自身ファンだというコーネリアスと「ウォント・レット・ゴー」「サウンドウェイヴズ」で共演。ビートルズのカヴァー「ヒア・カムズ・ザ・サン」では、シンフォニックなギターの腕前も披露。
エレクトロ・ポップ風のイントロから始まるスピード感全開のファンキー・ナンバー。宇宙空間を飛び散る光のようにきらめくSEを交えたサウンドのなか、ノンストップでグルーヴする大橋の熱っぽいヴォーカルが印象的に響く、TVアニメ『鋼の錬金術師』のオープニング・テーマ。
JUJUとのコラボレーションによる「明日がくるなら」で大ブレイクしたJAY'EDによるシングル曲。80年代ディスコ・ポップとR&Bが一体となったサウンドと、爽やかで美しい歌声が響きわたる久々のアッパー・チューンだ。
1年4ヵ月ぶりとなる16作目。タイトルはOut Of Place Artifactsの略で、“時代にそぐわない遺物”という意味。逆説的な意味合いだとは思うが、デビュー21年目を迎えて、なおも新鮮というのは驚異的だ。近年のハイ・テンションなギター・ロック路線ではなく、全体的にオルタナな仕上がり。 瑞々しく濃厚。★
自身の作品では初となるコラボレーション・シングル。ヒップホップ・シーンを牽引するKREVAと共作した本作は、惹かれ合う男女のA to Z(それから)を歌った「A to XYZ」と、愛に満ちながらも最後の“さよなら”に得も言われぬリアリティを感じて仕方ない「スロウビート」を収録。オトナのための一枚。
ピアノ経験者ならお馴染みの「お菓子の世界」。今なお人気の超ロングセラーのピアノ作品集だが、その続編とも言うべき曲集が誕生。楽譜とタイアップしたアルバム。ベテランの堀江真理子の演奏の力も大きいけれど、また新たなベスト&ロングセラーになりそうな予感だ。
ジョージ・リンチ率いるリンチ・モブが、オリジナル・シンガーのオニー・ローガンの復帰で完全復活してリリースするアルバム。ソウルフルな歌と火花散るギター・プレイが魅力のバンドだが、今回は楽曲重視。そのぶん、主張するギター・プレイは減ったが、個性的フレーズはジョージらしい。