2009年11月11日発売
東京を拠点に活動する4人組によるファースト・アルバム。飾り気のない無骨なハードコアを力の限り叩きつけている。エンジニアはさまざまな国内ヘヴィ・ミュージック勢を手掛けてきた山田哲司だが、生々しい音はそのままバンドの自己主張を体現しているようだ。
ギター・ロックやオルタナなどをベースに独自の世界観を生み出している4人組の、2008年リリースの1作目が2作目リリースに併せて再発。稲村太佑のハイ・トーンなヴォーカルからスタートする「開脚宣言」から中近東な雰囲気漂うヴァイオリンがフィーチャーされた「エンドロールな夜」まで、自由奔放なサウンドが詰まっている。
4ピースR&Rバンド、アルカラのフル・アルバム。疾走系8ビートに線の細い淡白なヴォーカルが乗っかる近年のトレンドを踏襲したサウンドを聴かせるが、リズム・アレンジや音作りに一筋縄ではいかない猛烈な遊び心を感じる。それを支える卓越した演奏能力にも脱帽。★
山口百恵からSMAPまで録音に携わった曲は1万を超えるという、プロ・セッションマンでピアニストの富樫春生を中心とした音楽集団。6年ぶりの本作は、ニューウェイヴ・ロック、またはプログレッシヴなジャズ、はたまたタンゴにラテンか、得も言われぬ混合&混沌が気持ちいい。ボンボコ鳴る方に行けば行き着く先は涅槃かも!
2007年にデビューしたトリオ、WATER WATER CAMELのサード・アルバム。tico moon、NoaNoaのメンバーやイノトモなどがゲスト参加と書けば、自ずとサウンドも想像できるかも。70年代のアメリカのシンガー・ソングライターのような温かみのあるフォーキーなサウンド。
静岡を拠点に活動する4MCヒップホップ・ユニットが、俳優業も好調な藤重政孝を迎えて制作。ヒップホップとロックを融合させたサウンドに乗せた“たった一人の大切な人に贈る”ピュアな詞が、甘く幸せな雰囲気を作っている。
木村カエラのバンマスである4106(vo,g)を中心とする5人組ロック・バンドの3作目。タイトでヘヴィなサウンドとポップなメロディが融合し、一筋縄ではいかない独自のスタイルで聴き手を惹きつける。パーティ・チューンの「CAM」ではBLACK MIXER BOXの女性MCもコーラス参加し、華やかな一面も見せてくれる。
MR.BIGのヴォーカリスト、エリック・マーティンによる、日本と世界の歌姫の名曲群をカヴァーしたシリーズ作品の続編。今回はクリスマスにちなんだマテリアルをセレクト。英詞に生まれ変わった新鮮さが印象的な前半からスタンダードを採り上げた後半まで、心温かく楽しめる。