2009年11月11日発売
ジャズやフュージョン・サウンドとともに奏でられるヴォーカルレスの楽曲ばかりを集めたクリスマス・コンピレーション。ジャズ/クロスオーヴァー・シーンの音楽評論家として知られる熊谷美広が選曲を担当。
80〜90年代にかけて制作されたテクノ・ポップ〜ニューウェイヴ系アーティストのウィンター・ソングをコンパイルした一枚。今回初CD化に至ったナンバーも収録され、音楽ファンなら見逃せないアルバムに。
日本のクリスマス・シーンを彩ってきた数々の名曲32曲を2枚のディスクに収録した決定版的コンピレーション。1枚目には女性ヴォーカリストのナンバーを、そして2枚目には男性ヴォーカリストのナンバーを収録。
16年ぶりのアルバムは、クレモンティーヌ(「恋人たちのロンド」「Mr.&Mrs.Christmas」)や石川セリ(「いつも一緒」)をヴォーカルに迎えて、ヨーロッパ・テイストを感じさせる響きとともに微妙に気だるい贅沢な時間の流れを醸していく。洗練ぶりとかび臭い響きが同居しているのが、かしぶちらしい。
熊本出身のシンガー・ソングライター、東田トモヒロの通算8作目。山小屋に8トラックの機材を持ち込んでレコーディングしたという本作は、余分な音を削ぎ落とした実にシンプルな作り。“ボロは着てても心は錦”的な心情を綴ったタイトル曲はじめ、誠実さが滲む。★
PE'Z結成10周年を記念したトリビュート・アルバム。日本のバンドのみならず、イギリスやアメリカからも参戦している。もともとカオティックなサウンドをさらに混沌とさせたものあり、ヒップホップ・テイストにしたものありと、百花繚乱な仕上がりになっている。
オルタナ・フォークの代表格、デヴェンドラ・バンハートの6作目。例によって途中スペイン語を交えたりする手法や、リヴァーブを利かせた耽美的なサウンドで唯一無二の世界観を構築している。その抑制の利いたサイケなフォーク表現は、ドノヴァンにも通じるものがある。
66年のヒット曲から2001年の最後のシングルまで、全41曲をコンパイルした究極の2枚組ベスト。初期のフォーキーなポップ・ソングから70年代のディスコ・ヒットや名曲バラードまで、多彩でキャッチーなメロディの芳醇さ、兄弟ならではの美しいハーモニーなど、あらためて彼らの素晴らしさを実感。
長年の念願かなって2008年に発表されたクリスマス・アルバム。賛美歌、ゴスペル、ソウルのクリスマス・ソングなどを、きれいなだけではない深くパワフルなゴスペル・ベースの歌唱で聴かせる。息子とのデュエット「ディス・クリスマス」や朗読「イット・ワズ・ザ・ナイト・ビフォー・クリスマス」の屈託のなさなど、アレサの知られざる一面に頬が緩む。★
1968年にリリースされた1stアルバムの初デジタル・リマスター盤。自身のルーツでもあるカントリー色の強い作品で、ゲストにデヴィッド・ブリッグスやライ・クーダーも参加している。
1969年にリリースされた作品の初デジタル・リマスター盤。通算2作目にして、初めてクレイジー・ホースとコンビを組んだ記念すべき一枚だ。二ールの好戦的なギター・サウンドが炸裂する名曲「ダウン・バイ・ザ・リヴァー」ほかを収録。
1970年リリース作の初デジタル・リマスター盤。ピアノの弾き語りで歌われるタイトル曲のほか、「テル・ミー・ホワイ」「サザン・マン」といった名曲を収録。自身の音楽性やアーティスト・スタンスを確立した記念碑的作品だ。
1972年リリース作の初デジタル・リマスター盤。ビルボード年間チャート1位を記録したヒット曲「孤独の旅路」を含む、従前の作風にアコースティック色を強めた仕上がり。落ち着いたなかにも緊張感が漂う、気品高い一枚だ。
2007年に復活してから3枚目となるフル・アルバム。ロマンティックで淫靡なD'ERLANGERらしい世界観を持ちながらも、メロディをさらに重視したのが今回の特徴。とくにアルバム中盤あたりでは、D'ERLANGERとしての広がりを感じる。そこに自由度を増したバンド像も見える。