2009年12月発売
あれこれゴテゴテしたものや借り物っぽい表現を付け加えることなく、真っ向ストレートに音楽と対峙する。そんな爽やかなベートーヴェン。しかしそれは単細胞的・本能的に成されたのではなく、じっくりとした考察の裏付けを伴ったもの。続編に期待。
フューチャー・ジャズ・レーベルのジャズランドを主宰するノルウェーの鍵盤奏者、ブッゲ・ヴェッセルトフトとのデュオによる2009年作。淡々としたピアノにのせて穏やかに語りかける自作の「アイ・ミス・ユー」、フェンダー・ローズの深い響きと清澄なヴォーカルが溶け合う「ナイーマ」などが一つになり、美しい世界を描く。
2009年に惜しくも亡くなったカンゼルの十八番のひとつだったのが、この映画音楽。ハリウッドの黄金期と言われる時代の名画の音楽がずらりと並んだが、どれもシンフォニックなサウンドを活かした確かな聴きごたえのものばかり。過度でなく、物足りなくもない演奏がさすが。
制作・出演
エリック・カンゼル / キャロライン・グールディング / グリーグ / コリー・ダンディー / シンシナティ・ポップス・オーケストラ / ジ・ヨン / チャド・フープス / ヒルダ・ファン / マシュー・アレンヴォーカリスト、MC、DJとして個々に活動していた男女5人が2006年に結成したユニットの6枚目のシングル。グルーヴィで切ないミディアム・ナンバー「あなたがくれた奇蹟」では、BJのヴォーカルをフィーチャーしながらも、その他各メンバーの魅力と個性も同時に発揮された、彼らにしか創り出せないサウンドに仕上がっている。
MCのTOCとDJ KATSUによるユニットの3枚目のシングル。クチコミでじわじわとヒットした「春夏秋冬」に続くリリースで注目された「もうバイバイ」は、恋人との別れを“後悔ない”とストレートに表現したリリックを日本的な情緒にあふれるトラックに乗せた。「East Area」はアジアン・テイストのトラックが印象的。
制作・出演
KazuhiroSunaga / quasimode / SohnosukeImaizumi / YusukeHirado / ウーター・ヘメル / チャイナ・モーゼス / ファブリツィオ・ボッソ / 松岡高廣発売元
ユニバーサルミュージックブルーノート移籍第1弾。ゲストにチャイナ・モーゼス(米)、ウーター・ヘメル(蘭)、ファブリッツィオ・ボッソ(伊)を起用した世界規模な作品。アフロ・キューバン・ジャズを独自に昇華したスタイリッシュでメロディアスな日本のクラブ・ジャズ・サウンドが楽しめる。
2009年の紅白で新たなファンを獲得した坂本冬美の入門編として最適なベスト。代表曲網羅、さらに2枚目はツイストのカヴァーでノエビアCM曲「銃爪(ひきがね)」や中島みゆきカヴァー「化粧」「地上の星」などを追加。休養明け、二葉百合子に師事している近年のヴォーカルは明らかに声量が向上しており最大の聴きどころ。ディスコグラフィ付き。
シンガーとして再び活動するベッキーの、ベッキー♪♯名義による2009年12月2日発表のシングル。本人作詞による切なくも前向きなウィンター・ラヴ・ソング「心こめて」と、彼女の明るいキャラクターそのままを表現した「WBC」を収録する。 ⇒ベッキー『心こめて』のダウンロード購入はコチラ!
交通機関やレジャーの普及とオリンピック、国民の関心事が詞に織り込まれている。洗練された雰囲気ではないが、当時を知らぬ世代にも歌に刻まれた興奮は伝わる。夢と希望にあふれたこの年代のように、経済状況が詞世界を変えてしまうような成長期を今後体験できるだろうか、と考えさせられたりもする。