2009年2月11日発売
「レイディ・マーマレード」が有名な三人組が三十余年を経て再結成。往年そのままのロッキッシュなソウル「トゥルース・ウィル・セット・ユー・フリー」から、今は亡き公民権運動の戦士たちに思いを馳せるスローな「ディア・ローザ」まで、曲調によらず強く激しく歌い上げるパワーは健在。「ミス・オーティス・リグレッツ」は70年録音の異色未発表曲。★
“ライフ&リレーションシップ”の副題を冠した前作に続く続編、という体裁。とはいえ発表までに3年を要したマイ・ペースぶりで、シリアスな歌詞も激することなく諄々と歌うのがこの人らしい。トルコの歌姫セゼンが「ザ・キュア」に参加しているのにはびっくり。
ラブ・ソングばかりを集め、新曲3曲を加えたコンピ盤。みずみずしくピュアでありつつ、ソウルフルな節回しも併せ持つ彼女の歌声は、やはりラブ・ソングを歌うのが最もハマる。なかでもストレートなミディアム・バラードの「好きです。」が秀逸。
大山純(g)が加入し、ホリエのソング・ライティングがますます発揮されたフル・アルバム。果てなくアンビバレンスなギター、せつなさと儚さが融け合ったリリック、どこか歪みをおぼえる美麗なメロディ、ポップとロックの限界点と髄を極めたJ-ROCKの最強作だ。
由紀さおりと安田祥子姉妹がウィーン少年合唱団と共演した、ウィーン録音のアルバム。ドイツ民謡やウィーンゆかりの作曲家の曲などを取り上げ、双方とも日本語で歌っている。心温まる珠玉の一枚だ。
雑誌『CanCam』の人気モデル・阪井あゆみのデビュー・シングル。ユーミンを思わせる歌い出しからして胸キュンな「悲しみを愛しさで」、はテレビ朝日系『特命係長 只野仁』第4シーズンの主題歌で、作詞は秋本康。「re-set」は頑張って今を生きる女の子のキモチを綴った素敵なラバーズ・ロック。
日本生まれ、合衆国育ちの女性メンバー、ユキの背景に由来する、“日本語感”まじりの作風で話題を呼んできたこの男女ユニット。男性メンバー、ジェイムズ・ハンナの風貌含め、オタクの美意識全開だったのが、成功の理由では。3作目の今回、そんな持ち味にますます磨きが。
制作・出演
カール・シュタインス / ノルベルト・ハウプトマン / ハイドン / ヘルベルト・シュテール / ヘルベルト・フォン・カラヤン / ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 / マンフレート・ブラウンハイドンは、カラヤン70年代の全盛時に録音した、まことに流麗でスケールの大きな演奏が繰り広げられている。モーツァルトは、BPOの管の名手たちによる協奏交響曲はじめ、華麗で美しい仕上がりだ。
1970年9月にまとめて録音されたモーツァルトの後期交響曲集で、その豪壮で流麗な演奏が話題となった一枚。ベルリン・フィルの機能性をフルに使用し、迫力に満ちたモーツァルトを展開している。
フランクの交響曲はカラヤンとパリ管の初録音で、カラヤン唯一の録音でありかつパリ管との代表的な録音でもある。Disc2のフランス管弦楽曲集は、カラヤンのうまさが光る名演集となっている。
LP3枚組のセットで発売され、1971年のレコード・アカデミー賞を受賞した作品のCD版。ブルックナーの歌謡性と叙情性を徹底的に磨き上げ、さらに大衆性を抽出している。カラヤン美学のひとつの典型がここにある。
カラヤンは比較的シベリウスを得意としていて、シベリウス本人からも絶賛されていた。本作には、複数ある録音のうち、最後の円熟の演奏を収録している。美しく磨き上げられたサウンドと大きなスケールが圧倒的だ。
カラヤンのR.シュトラウスには、質の低い演奏はひとつもない。壮麗な「英雄の生涯」、絶妙な表情を見せる「家庭交響曲」、ロストロポーヴィチの名演を得た「ドン・キホーテ」。いずれも極上の名演ばかりだ。
バルトークでは、全盛時のカラヤンとベルリン・フィルの凄さを見せるような演奏が味わえる。オーケストラの合奏能力の非常な高さとカラヤンの精妙巧緻な音楽の作りが味わえるシベリウスも必聴だ。
大戦後、カラヤンを世界的な人気指揮者に押し上げるきっかけを作ったフィルハーモニア管との最後の時期に当たる録音。小品でも手を抜かず徹底的に作り込む、カラヤンならではの絶品の2枚組だ。
「四季」はカラヤンの約12年ぶり2度目となる録音。当時21歳のムターとの共演で、濃密で豪奢な仕上がりとなっている。Disc2では、アンドレとの輝かしいトランペット協奏曲とロマンティックな「水上の音楽」の組み合わせが楽しめる。