2009年2月25日発売
歌って踊って盛り上がれるJ-POPのヒット曲を、ノンストップ・ミックスで収めたコンピレーション・アルバム。耳なじみのあるナンバーが多数収録されており、ドライヴのBGMにも最適だ。
佐藤美枝子が世界に飛躍するきっかけは98年のチャイコフスキー国際音楽コンクール優勝だった。くすんだ音色を持つ佐藤の声は、この作曲家のほの暗い叙情を表現するのにもってこいである。聴く者を惹きつける強い集中力を持った歌唱として高く評価したい。
日本が世界に誇るピアニスト、本田竹曠による初のニューヨーク録音。ロン・カーターとトニー・ウィリアムスを迎えた強力なトリオ編成に加えて、全曲が本田のオリジナル曲という意欲作となっている。彼の新たな一歩を刻んだ記念碑のような一枚だ。
同日に収録された全編オリジナルによる『アナザー・ディパーチャー』と対をなす作品で、本作ではスタンダードを含む全6曲を収めている。あまりに崇高なアルバム・タイトルだが、事実新たな高みに達しようとする本田の姿がここに刻まれている。
曲名どおりのセンチメンタルなムードで幕を開ける、切々と訴えかけるような96年録音作。スタンダードと即興曲を織り交ぜた構成で、ソロイストの魅力を最大限に引き出すルイス・ナッシュの演奏が光っている。
1973年に新宿のジャズカフェ&バー、DUGで行なわれた実況録音。ヴォーカルとピアノだけで魅了してしまう器量の大きさに気をとられているうちに終わってしまう壮絶な全10曲を楽しめる。古き良き時代の香りが詰まった弾き語りの名盤だ。
アントニオ・カルロス・ジョビンがこの世を去る少し前に、そのファミリーと共演し吹き込んだサリナ・ジョーンズのボサ・ノヴァ・アルバム。サリナのヴォーカルとボッサ独特の浮遊感が織りなすアダルトな雰囲気に引き込まれる。
J-POPの名曲の数々を、一流のプレイヤーたちによるお洒落なジャズ・アレンジで収めた人気シリーズの1作。本作では、竹内まりやのヒット曲の数々がピアノ・トリオのクオリティの高い演奏で楽しめる。
1960〜80年代にかけて一世を風靡した、ムードコーラス・グループの代表曲をまとめたコンピレーション・アルバム。レコード・メーカーの枠を越えた選曲も嬉しい、豪華な内容となっている。
ハイドシェックの代表的な録音のひとつ。「トルコ行進曲付」の有名なソナタと初期と晩年のソナタを配し、まことにロマンティックな幻想曲を加えている。変化に富んだ豊かな表情が魅力だ。
90年代にビクターが録音したモーツァルト、ピアノ・ソナタ全集の第2集は、初期と後期のソナタを収録。古典的な均整美とか様式感云々という以上に、ドラマティックで自由な表現がほとばしっている。
ハイドシェックが90年代に完成させた全集の第3集。晩年のソナタと中期のソナタを収録し、ピアニスティックで、豊かな情感と情熱があふれたスケールの大きなモーツァルトが展開されている。
90年代にビクターが録音したモーツァルト、ピアノ・ソナタ全集の第4集。ハイドシェックのイマジネーションが飛翔する、独自のモーツァルト観に貫かれた録音だ。彼のモーツァルトは、一度聴いたら抜け出すことのできない魔力に満ちている。
ハイドシェックが90年代に録音したモーツァルト、ソナタ全集の最終巻。即興的な興趣にあふれた演奏は、他の追随を許さない魅力的なものだ。自分の感性と想像力の発露を全開にした、奔放な力強さを持っている。
制作・出演
DrewJurecka / エミリー・クレア・バーロウ / ケリー・ジェファーソン / ダヴィデ・ディレンツォ / チェイス・サンボーン / デヴィッド・レスティーヴォ / レグ・シュワッガー / ロス・マッキンタイアートロントを拠点に活動するシンガーの7作目。軽やかな4ビートの「オール・アイ・ドゥ・イズ・ドリーム・オブ・ユー」からは明るい声の魅力が伝わる。リズム感と音程の確かさが生きる急速の「ユーア・ドライヴィング・ミー・クレイジー」、心地よい空気感を醸すケニー・ランキン作「ハヴント・ウィ・メット?」、自身の編曲・指揮による美しいストリングスが効果的な「ユー・マスト・ビリーヴ・イン・スプリング」なども充実の仕上がり。
日本ビクター株式会社の“ビクターマーク”に起用されている犬、ニッパーをテーマにした企画アルバム。犬と飼い主のための美しい音楽を、本人も愛犬家だというカヒミ・カリイがプロデュースしている。